原油高を背景にガソリン価格など記録的な燃料の高騰が続き、栃木県でも県民の生活や仕事を直撃しています。

日常生活に欠かせないものから県内でも影響が出ています。

高根沢町にあるガソリンスタンドです。

電光掲示板にはガソリンや灯油などの価格が表示されていますが、いずれも高い水準となっています。

2年前には1リットル当たり120円代だったレギュラーガソリンは高騰が続き、今では170円と50円も上がっています。

国が24日発表した、栃木県内の平均小売価格は171円50銭、県内で170円を超えるのは2008年9月以来、およそ14年ぶりの高値水準です。

日常生活に車が欠かせない県民の生活には大きな影響です。

また暖房器具などに使う灯油も高値で特に寒さが厳しいこの冬の暮らしを直撃しています。

こちらのガソリンスタンドでは燃料の販売数量は外出を控える人が多いためかコロナ禍前の水準には戻っていないものの、それでも去年と比べると変わっていないといいます。

しかし燃料の高騰は別のサービスの需要に影響しています。

さらにロシア軍によるウクライナ侵攻を受けて原油価格が高騰しガソリン価格も一段と上昇する恐れもあり先行きは不透明です。

一方、レジャー施設も危機感を募らせます。

佐野市にあるアグリタウンのビニルハウスではこの時期、イチゴ狩りを楽しむことができます。

真っ赤に実ったイチゴが顔を揃えていますが、今、多くの課題を抱えています。

イチゴを適切な温度で育てるためには重油や灯油を使う暖房器具が欠かせません。

この冬は特に大寒波の影響で例年に比べて燃料の減りが早いそうで、燃料費は去年より25%ほど高く経営を直撃しています。