子どもたちに平和の尊さを知ってもらおうと、広島県に原爆が投下された際に奇跡的に残ったピアノを使ったコンサートが23日、日光市の道の駅で行われました。

このピアノは原爆投下の爆心地から3キロ圏内の住宅にあったもので、傷だらけになりながらも奇跡的に残り「被爆ピアノ」と呼ばれています。

コンサートは被爆者から寄贈された7台の被爆ピアノを所有している広島県の矢川ピアノ工房代表、矢川光則さんらが開きました。

矢川さんは2001年から被爆ピアノによる平和コンサートを全国や海外で開いていて、核兵器の悲惨さや戦争の愚かさ、平和の尊さを伝えています。

今回は被爆ピアノの音色に合わせ原爆のエピソードを語る朗読や地元の高校生による演奏も行われました。

訪れたおよそ90人は戦争や原爆のない平和な世界を願いながら「被爆ピアノ」の美しい音色に聞き入っていました。