森保一監督

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22日、森保一監督は27日の中国戦、2月1日のサウジアラビア戦に招集するメンバーを発表した。

今回、森保監督は23人という試合に登録できるギリギリの人数しか招集しなかった。2021年は新型コロナウイルスの影響や退場者が出ることなどを想定して人数を多めに集めていたが、オミクロン株が猛威を振るっている今回はなぜ絞り込んだのか。

また、「海外組」が移動でコンディションを崩す可能性があるリスクを考えると、17日から22日までのキャンプに参加した「国内組」を追加で召集しておくべきではないだろうか。

森保監督は2つの理由を挙げた。

「(海外組は)長時間移動してきて、いろんなチーム内での競争に勝っていくのが難しいというリスクがある中で合流してくる」

「(国内組は)チーム作りの重要な時期に、我々の余剰な戦力として招集させてもらうというのはしてはいけない」

ともに選手のことを考えてと言うことだろう。

「代表の活動はどんな立場で来ても絶対的にプラスになる経験が出来るとは思いますが、コロナ禍で厳しいルールがある中で生活、活動だったり、活動が終わった後に隔離期間があって、そのあと(自分のチームに)に戻らなければならないという選手たちのメンタル面、パフォーマンスを考えると、招集できるちょうどの人数で活動させてもらうのがいいと判断した」

だが、現在日本はワールドカップアジア最終予選で2敗しており、後が無い。森保監督のこの判断がどう転ぶか。決して楽観視は出来ない。


なお、今回招集されたメンバーは次のとおり。17日から21日まで行われた日本代表候補国内組のキャンプからは、権田修一、長友佑都、酒井宏樹、谷口彰悟、山根視来、大迫勇也の6人が選ばれている。

GK 川島永嗣、権田修一、シュミット・ダニエル
DF 長友佑都、酒井宏樹、谷口彰悟、山根視来、植田直通、板倉滉、中山雄太、冨安健洋
MF/FW 大迫勇也、原口元気、柴崎岳、遠藤航、伊東純也、浅野拓磨、南野拓実、守田英正、前田大然、堂安律、田中碧、久保建英

【文:森雅史/日本蹴球合同会社】