人気FPS「Call of Duty(CoD)」シリーズを展開しているアクティビジョンが、チートソフトウェアを販売している会社を相手取った訴えを起こしました。

EngineOwning Complaint - Dec 15(13821751.1).docx - activision-publishing-v-engineowning-ug.pdf

(PDFファイル)https://s3.documentcloud.org/documents/21173574/activision-publishing-v-engineowning-ug.pdf



Activision goes to court to stop Call of Duty cheat software | Ars Technica

https://arstechnica.com/gaming/2022/01/activision-goes-to-court-to-stop-call-of-duty-cheat-software/

アクティビジョンが訴えたのは、ドイツに本拠を置く「EngineOwning」というチートソフトメーカー。公式サイトで、はっきりと「CoDやBattlefieldなど向けの検知されないチート」をうたっています。チートの内容は自動エイム、相手の位置の探知、マスクデータの取得などです。

EngineOwning - Undetected cheats for CoD, Battlefield and more

https://www.engineowning.to/shop/



訴状の中でアクティビジョンは「CoDは誰もが公平に遊び、楽しめるように設計されています。チートソフトの利用はゲームバランスを崩壊させ、多くの場合、影響を受けたプレイヤーが不満を抱いてゲームを放棄することにつながります。また、不正行為が流行することは、SNSやメディアでのネガティブな露出につながり、消費者の信頼に影響を与える可能性があります。このため、アクティビジョンは不正行為に対応するため膨大なリソースを費やしています。被告はチートソフトの販売・配布を行うことにより、アクティビジョンの努力を無にして、評判を大規模かつ回復不可能に傷つけ、多額の収益を失わせました」と主張しています。

アクティビジョンの調べによると、EngineOwningのチートソフトはアメリカだけでも相当数利用されており、売り上げは数十万ドル(数千万円)単位だとのこと。

この訴えを起こす以前に、アクティビジョンはEngineOwningの運営者だと目されたヴァレンティン・リック氏に対して、業務を停止するよう連絡を取ったものの、リック氏はサイトの所有権を売却したと返答。実際にフォーラムでは2018年後半から運営体制が一新されたとの投稿が行われていましたが、アクティビジョンは「売却の証拠はなく、リック氏が運営を続けている」と主張しています。