騒音トラブルを未然に防ぐには? 物件選びでチェックしたい5つの防音ポイント
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賃貸物件に住んでいると、隣や上階の生活音や人の声にイライラする…なんてことはないだろうか。狭いアパートやマンションの場合は特に、壁や床を通じて人の足音や物の落下音、テレビ・オーディオの音が響きわたりやすく、近隣に迷惑をかける、またはかけられるということはありがちだ。
少しでも防音性に優れた物件選びをするためには、どんなポイントがあるのだろうか?ここでは、そのコツや実践したい防音テクニックを見ていこう。
防音性の高い建築構造とは
建築構造は、下記の3タイプに大きく分けられる。
・木造
・鉄骨造
・鉄筋コンクリート(または鉄骨鉄筋コンクリート)
この中で、最も防音性に優れた建築構造は、鉄筋コンクリートである。鉄の骨組みにコンクリートを流し込んでおり、壁の密度が高いため遮音性は高い。鉄筋コンクリート構造の賃貸物件であれば、生活音が周囲の部屋に響いて迷惑をかけることはないだろう。
逆に、最も防音性が低いのは、音を通しやすい木造建築である。壁が薄く、隣人の話し声や物を動かす音も聞こえてくる…という物件もあるため注意したい。
また、鉄骨構造の防音性は、これらの中間にあるといえるだろう。木造建築よりは遮音性があるが、鉄筋コンクリート構造よりは劣る。また、鉄骨の場合、重量鉄骨の物件のほうが、より防音性は高いといえるだろう。
物件選びの際にチェックしたい5つの防音ポイント
物件選びの際は、次の5つの視点で防音性をチェックしよう。
1 周辺環境
賃貸物件そのものだけでなく、周辺環境に騒音の原因となるものがないかを確認してほしい。例えば、頻繁に新幹線や電車が通る線路や駅のそばの物件は、電車の音や地響きが気になる可能性が高い。ほかにも、多くの人が出入りするような店や施設、大学や幼稚園なども人の声などで賑やかになると思ったほうがいい。
2 近隣の住人
静かに暮らすためには、同じ物件にどんな住人がいるかどうかも重要である。小さな子供がいると泣き声や足音が気になったりするだろう。また、楽器を演奏する人がいる場合は、その人がいくら気を使っても、完全にシャットアウトすることは難しいかもしれない。
3 角部屋を選ぶ
角部屋は隣接する部屋や面積が少なくなるため、隣人の生活音が軽減できる。家賃が高くなることも多いが、防音性にこだわりたい場合は角部屋を選ぶこともおすすめだ。また、角部屋といっても、階段やエレベーターが近いと人の行き来が多いため、できるだけ階段やエレベーターから遠い角部屋を選ぶと良さそう。
4 四方の壁を軽く叩いてみる
防音性の高さは、壁を叩くことでも判断することができる。コンクリート壁は叩くと硬く、詰まったような感じの音がするため防音性は高い。逆に、叩いた感じが軽く、裏側に高い音が響くようであれば、石膏ボードなどの防音性の低い壁である可能性があるため、防音性は低いといえる。
5 窓の遮音性を確認する
意外と見落としがちなのが、窓の構造である。窓の位置や構造によっては、そこから外の騒音が聞こえやすくなってしまうため、内見の際は確認を忘れないようにしよう。
自分でできる3つの防音テクニック
入居してから家の防音性の低さに気が付いた…ということもありがちだ。ここからは、自分で実践したい防音テクニックを3つ紹介しよう。
家具の配置を工夫する
隣部屋からの騒音は壁を通して聞こえるため、壁から響く音を軽減することが騒音対策となる。背の高いタンスや本棚があれば、それらを騒音が聞こえてくる壁に沿って配置しよう。防音性を高めるポイントは、壁にぴったりとつけてしまわず、1cmくらいの空気層を作って配置することだ。
防音カーテンを活用する
窓から聞こえる外の騒音は、防音カーテンでシャットアウトしてしまおう。遮光や遮熱効果を兼ねたカーテンもあり、重宝するはずだ。
遮音シートを活用する
遮音シートは、内壁に使われる防音用建材であるが、壁に貼り付けても防音効果がある。樹脂製の物であればカッターなどで手軽に切れるのでおすすめだ。貼ってもきれいにはがせる両面テープのタイプを使うことで、壁を傷付けずに済むため、賃貸物件でも活用することができるだろう。
自分が騒音の元にならないように!
賃貸物件で騒音対策をすることはもちろん大切だが、みずからが騒音の原因とならないように配慮することも忘れてはならない。夜遅くに洗濯機を動かしたり、友人を招いて大声で話したりといったことがないよう、マナーを守って生活しよう。
※この記事はREISM株式会社が運営するREISM Styleの記事を一部編集、転載しています。