ローマで10月撮影
 - (2021年 ロイター/GUGLIELMO MANGIAPANE)

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[16日 ロイター] - 米映画製作会社ミラマックスは16日、ヒット作『パルプ・フィクション』(1994年公開)に関連したデジタル資産の一種「非代替性トークン(NFT)」の競売停止を求めて、監督のクエンティン・タランティーノ氏をロサンゼルス連邦地裁に提訴した。

 訴状によると、タランティーノ氏が12月に予定している同作の限定シーンを収めた7件のNFT販売は、ミラマックス側の同意がなく契約に違反し、作品に関する同社の商標と著作権の侵害に当たるという。

 ミラマックスは、契約によってタランティーノ氏が持つ特定の権利を除き、全ての権利が同社にあると主張している。

 タランティーノ氏からコメントは得られていない。

 ミラマックスは今月に競売計画が発表された後、タランティーノ氏に中止を求める書簡を送ったが、同氏の代理人が契約に基づく出版権の範囲内だと回答。さらに、販売は映画に使用された小道具や登場人物の画像などにも拡大されたという。

 同社は損害賠償のほか、知的財産権侵害の停止を求めている。