Mac向けの最新OS「macOS Monterey」にアップデートしたMacユーザーから「Macが自動的にシャットダウンし使いものにならなくなってしまった」という声が次々にあがっています。文鎮化は全てのMacではなく一部のMacにだけ発生しているとのことです。

Some Older Macs Reportedly Bricked After Installing macOS Monterey - MacRumors

https://www.macrumors.com/2021/11/01/macos-monterey-bricking-older-macs/

Why macOS updates might brick your Mac, and what you can do about it | Ars Technica

https://arstechnica.com/gadgets/2021/11/why-macos-updates-might-brick-your-mac-and-what-you-can-do-about-it/

macOS Monterey memory leaks are plaguing users

https://www.ithinkdiff.com/macos-monterey-memory-leaks-are-plaguing-users/

macOS Montereyは2021年6月のWWDC 2021の中で発表され、7月にパブリックベータが配信、10月25日には正式版がリリースされました。macOS Montereyは、Macの隣にiPadを置くだけで1つのマウスやキーボードを使って複数のMacおよびiPadをシームレスに操作したりデータを行き来させたりすることができる「ユニバーサルコントロール」が可能となるほか、FaceTimeのポートレート機能やSafariの「タブグループ」機能などさまざまな新機能が搭載されていますが、一方で一部機能がIntel搭載Macでは利用できないことも伝えられてきました。

そんな中、正式版がリリースされてから1週間が経過した時点で、「IntelのCPUを搭載したMacがアップデート後に文鎮化する」という報告が次々にあがっています。

10月26日の時点でAppleのサポートのTwitterアカウントに対し「真剣に助けが必要です。MacBook Proをアップデートしたらシャットダウンし元に戻らなくなりました」と投稿する人や……



アップデート後に文鎮化したMacの様子を実際に投稿する人。



「Montereyが安定するまで決してアプデートしないでください!2015年初めに購入した私のMacBook Airは5分後に勝手に電源が落ちるか、起動中でも電源が落ちることがあります。今では使いものになりません」とTwitterで呼びかける人もいました。



文鎮化が確認されているのは、主に2018年以前に出荷されたApple T2チップを搭載していないIntel Macであり、M1チップ搭載のMacには影響がないとみられています。これらMacで文鎮化が起こった場合の明確な対処法は記事作成時点ではなく、Appleサポートに連絡することが第一の手段とされています。また、もしApple T2チップ搭載のMacで文鎮化が起こった場合はDFUリカバリーモードによってファームウェアを復活させる方法もあるとのこと。

ただし、まだアップデートを行なっていない人にとっての最善の方法は「Appleが主要なバグ修正を行なうまでアップデートをしないこと」だとニュースメディアのArs Technicaは記しました。

上記に加え、ユーザーからは「コントロールセンターが新しいMacBook Proの64GBのメモリ容量のうち20GBを占領している」という報告も上がっています。AppleはmacOS Montereyがメモリ管理の仕組みを変更しているとは発表していませんが、通常、コントロールセンターが消費するメモリは50MBほどなので、これは明らかな異常事態だとみられています。