アレック・ボールドウィンさんが映画の撮影現場で銃を誤射し、スタッフ2人が死傷した事故で、ボールドウィンさんに手渡す前に銃の安全確認を十分に行っていなかった可能性があることが、関係者の話で判明した。2017年11月撮影
 - (2021年 ロイター/Shannon Stapleton)

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[サンタフェ(米ニューメキシコ州) 27日 ロイター] - 米俳優アレック・ボールドウィンさんが西部劇映画の撮影現場で小道具の銃を誤射し、スタッフ2人が死傷した事故で、ボールドウィンさんに手渡す前に銃の安全確認を十分に行っていなかった可能性があることが、当局者の話や現場責任者の供述によって判明した。

 事故が起きたのは21日で、撮影監督のハリナ・ハッチンスさんが死亡し、ジョエル・ソウザ監督も負傷。ボールドウィンさんは弾が入っていないとして銃を手渡され、カメラに向かって演技の練習をしていたところ、暴発させてしまったという。

 ボールドウィンさんに銃を手渡したデイブ・ホールズ助監督は事情聴取で、銃の中身を完全には確認していなかったことを認めた。

 サンタフェ郡のアダン・メンドサ保安官は記者会見で、撮影現場では安全管理について気の緩みがあったなどと指摘した。

 誤射事故を受けてハリウッドでは衝撃が広がっており、映画やテレビの撮影現場における安全管理手順を巡り議論が活発になっている。