メルカリは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う一部関連商品の出品禁止措置として「酸素缶」「血中酸素飽和度測定器(医療機器に該当しない家庭用商品)」「酸素濃縮器(医療機器に該当しない家庭用商品)」「犬猫療法食」を禁止出品物に指定すると発表した。

同社はこれまでにも、医療機関で必要とされる商品や関連する一部商品について禁止出品物にしていたが、コロナの感染状況が深刻度を増す現状を踏まえ、新たに禁止出品物を追加した。

しかし、コロナ感染拡大が原因のように発表しているが、実質は転売対策という側面がある。

これらの商品は、買い占めて高額での転売をもくろむ通称・転売ヤーのターゲットにもなっており、例えば、コロナ禍によるペットブームで「犬猫療法食」が品薄になる中、転売ヤーが買い占めて10倍などの法外な値段をつけることで動物病院や飼い主が入手できなくなるという問題が発生していた。

これに対し、通販サイトやフリマアプリ事業者(対象はAmazon, メルカリ , 楽天市場, ラクマ , ヤフオク , PayPayフリマ , ヤフーショッピング)に対し、転売を規制するように働きかけるインターネット上の署名活動が「Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)」で開始されており、メルカリだけではなく、ラクマやヤフオク!といった大手にも出品禁止の流れが拡大することが期待される。


ヤフオクには大量の療法食が出品されている状態

発表資料
URL:https://jp-news.mercari.com/articles/2021/09/01/notice-about-listing-18/
2021/09/02