(写真:時事通信)

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《国民の皆さんに多大なご心配とご迷惑をお掛けした事、ヒップホップシーンを牽引する立場として責任を感じてます。誠に申し訳ありませんでした》

こうツイートしたのは、ラッパーのZeebra(50)だ。

8月29日、愛知県『Aichi Sky Expo』で行われた野外イベント『NAMIMONOGATARI』に出演したZeebra。しかし同イベントではライブ中に来場者が密集し、マスクをせずに大声で合唱する様子が写真や動画を通して拡散されることに。また来場者同士が音楽に合わせて身体をぶつけあう、いわゆる“モッシュ”が行われている場面を収めた動画もあった。

イベントの実態が波紋を呼ぶなか、ZeebraはTwitterで《昨日のNAMIMONOGATARI、県のルールに則ってると聞いていたので出演しましたが、開けてみたら危険な状況でした。会場に向かう最中SNSで会場の写真を見て、すぐにスタッフに連絡をし、司会からマスクの着用を徹底させる様に伝えました》と投稿。

そして《自分の事務所スタッフは消毒液を配布しながら会場を回り、自分のステージでも注意を促しましたが、そもそも出演すべきでは無かったという意見もごもっともだと思います》といい、冒頭のように謝罪した。

しかし、非難は止みそうにない。Zeebraは今年1月、Twitterで《昨日熱が出たのですぐにコロナ検査を受けた結果陽性でした……》と報告。さらに、その翌日には《自分の知人が一人、去年の春頃にコロナによって命を落とした》と明かしていたのだ。

そんなコロナ禍の“痛み”を知るであろうZeebraが『NAMIMONOGATARI』に参加していたことに異論が噴出。ネットでは厳しい声が相次いでいる。

Zeebraは自分がコロナに感染してたじゃん……大御所なんだからこの人が本気で注意すれば、主催者も他の出演者も無視できなかったでしょ。ほんと残念だよ……》
《何がショックかって、まず好きなZEEBRAが出演していたこと、そして彼は一度コロナ感染しているんだよね……》
《ステージに立つ前にキャンセルできたやろ。どんな気持ちでラップしてたのか。ええ大人が、しかも感染経験者がやることか?》

また、“同業者”からは出演者の責任を問う声が。17歳のラッパー・REINOはTwitter上で《出たラッパー、リスペクトしてる人たくさん居たけど。ガッカリ。失望。》と呟いた上で、《これはお客さんよりも、ラッパーの責任ですよ みんな音楽で食えてるはず。無理してライブしなくても大丈夫な人たちばっか。なのに緊急事態宣言下での野外出演を了承して、ファンに声かけて、声出しさせて……小さなライブハウスですら営業止めてるとこばかりなのに。ホントに失望》と投稿していた。