日光市の日光田母沢御用邸記念公園で普段は立ち入りが制限されている大正天皇が要人との面会に使用されたお部屋が特別に公開されています。

開園20周年を記念して特別公開が始まった「謁見所」です。 天皇陛下が滞在中に公式の来客があった際に面会にご使用になった部屋で、御用邸で最も重要な場所の1つです。

これまでは見学通路である廊下側からしか見ることができませんでしたが、今回、初めて部屋の中にまで立ち入れるようになっています。

室内には、大正天皇がご使用になった玉座や帽子を置く小さな机が展示されています。

本格的な書院造でありながら絨毯を敷くなど和洋折衷のお部屋そのものの作りを間近で見ることができるのも醍醐味の1つで、段違いに取り付けられた違い棚やシャンデリアのほか床の間に面した丸窓から大正天皇と同じ視線で庭園を臨むことができます。

福田英雄所長:「皇室で力を入れて作られたお部屋。シャンデリアも豪華。玉座も普段は近づけないところ。当時の大正天皇のご様子を知る機会になる」

謁見所の特別公開は8月30日まで行われています。