30日に退任する岡本誠司副知事(53)が29日、県庁で記者会見を開き、栃木県での3年間を振り返りました。

総務省からの出向で2018年7月から栃木県庁での仕事をスタートさせた岡本副知事は、国とのパイプ役のほか観光や産業関係などの職務を担当しました。 

就任時はJRグループの大型観光企画デスティネーションキャンペーンが県内で好調で、その先を見据えて海外から観光客を受け入れるための予算を次の年度に3倍の1億2千万円ほどに増やして精力的に取り組みました。

知事の片腕としてコロナ禍でより難しくなった県政運営を支え、中でも2019年10月に県内にも大きな被害をもたらした東日本台風の対応で各省に支援を要望したことが印象に残っているということです。

一方で家族とプライベートで観光地を巡ったり、食を楽しんだりして「農工業、観光、恵まれた立地と魅力にあふれた県だった」と3年間を振り返りました。

そのうえで栃木の魅力を知ってもらうには地元の人が地元の良さを知り、それをどうやって届けるか努力していくことが必要と注文をつけました。

岡本副知事は7月1日付で内閣官房に出向し、国家公務員の人事評価制度を担当するということです。