一生食いっぱぐれないための、ひとりビジネスの基本(総合法令出版)

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「独立して自由になる」「好きなことをして生きていく」。言うは易しいが、会社に所属せず、フリーランスで稼ぐのは至難の業だ。生き残るにはどうすればいいのだろうか。

2021年2月10日『一生食いっぱぐれないための、ひとりビジネスの基本 』(総合法令出版)が発売された。本書は「SNSを活用し在宅でもできる働き方」を支援する、株式会社ウーマンラボの代表取締役、久道さおりさんによるビジネス書だ。6000人のビジネス初心者を見てきた著者が「個人が生き残る方法を」伝授する。

久道さんは8年前、1300万円の借金を抱えるどん底に陥った。25歳のときに勤めていた銀行を辞め、その後10社近く転職を繰り返したり、起業したりしてきた過程で作った借金が、1300万円にまで積み上がったのだ。しかし久道さんは諦めなかった。なんとか2度目の起業を成功させ、借金を完済。起業後8年目になり、毎年3000〜5000万を売り上げ続けている。

そして、午前中と夜にはほとんど仕事を入れず、月10日程度しか働かない生活を手に入れたという。久道さんは現在、講演で「時給単価が高く、在宅でもでき、定年のない働き方」を教えている。なんとも魅力的な働き方だ。

まずは現実を理解する

序文で過去の体験を語り、「失敗を繰り返すなかで答えを見つけた」という久道さん。これからビジネスを始めようとしている人々に、「大失敗をしている私だからこそ、皆さんに足りないものがわかる」と語る。

考えなしに独立しても、行き着く先は多額の借金だ。きちんと稼ぐためには、商品・サービスの売り込み方を知らなくてはならない。本書では、ゼロからできる「新世代の営業方法」を紹介していく。

本書の目次は以下の通りだ。

CHAPTER 1 あなたは「稼げる人」ですか?
CHAPTER 2 「好きなことで生きていく」の現実
CHAPTER 3 食べていくためのひとりビジネス
CHAPTER 4 新世代の営業・リサーチ編
CHAPTER 5 新世代の営業・自分磨き編
CHAPTER 6 新世代の営業・アポ編
CHAPTER 7 新世代の営業・商品提案編
CHAPTER 8 新世代の営業・クロージング編
CHAPTER 9 新世代の営業・SNS集客編
CHAPTER 10 ひとりビジネス成功の鍵

「ひとりビジネスを始めたいと思うなら、まずは現実を理解してください」「生半可な覚悟では成功しません」など厳しい言葉から、独立したい、起業したいという人たちを本気で応援している久道さんの熱意が伝わってくる。個人でビジネスを営んでいくのにはそれなりの技術が必要で、容易ではない。厳しいけれど現実を伝えてくれる、「師匠」のようなビジネス書だ。

※画像提供:ケイカンパニー

書名:  一生食いっぱぐれないための、ひとりビジネスの基本
監修・編集・著者名: 久道 さおり 著
出版社名: 総合法令出版
出版年月日: 2021年2月10日
定価: 1400円+税
ISBN: 9784862807878


(BOOKウォッチ編集部)