iPhone 13 mini(仮)は12 miniの売上げ低迷でも発売されるとのウワサ

iPhone 12 miniが売れ行き不振の噂が相次いでいるなか、それでも後継機となるiPhone 13 mini(仮)は発売されるとの予測が伝えられています。

2020年フラッグシップのうち最小のiPhone 12 miniですが、まず米調査会社CIRPが発売直後(2020年10月〜11月)にiPhone総販売台数のうち約6%しか売れなかったとの推測を発表。それに続いて大手金融機関JPモルガンがiPhone 12 Proシリーズが順調な一方でminiの需要が弱いため、2021年第2四半期までに生産を停止する可能性を指摘しました。

さらに米市場調査会社Counterpointは、2021年1月前半にiPhone 12 miniが新型iPhone全体のわずか5%しか売れなかったとしつつ、そもそも小型スマートフォンの需要が世界的に低落している傾向があるとの分析を提示しています。

iPhone 12 miniは小型デバイス愛好者からは高い満足の声が聞こえていますが、なぜ売上が振るわないのか。米MacRumorsはその理由につき、いくつかの要因を挙げています。ひとつは、本デバイスが米国とヨーロッパ市場をターゲットに送り出されたこと。しかし世界的な新型コロナ感染拡大がこれらの地域での売上に影響を与え、発注の減速に繋がっていると推測されています。

かたや、他の大きな市場である中国はコロナ禍の深刻な影響は受けていないものの、以前から小さな画面より大画面が好まれる傾向があります。それに加えて、iPhone 12シリーズのうちminiだけは(中国/香港モデルで)物理デュアルSIMがなく、現地での使い方に合っていなくて売れにくいとは予想されていました。

もう1つの可能性ある要因は、第2世代iPhone SE(米国価格で399ドル)やiPhone XR(499ドル)、iPhone 11(599ドル)といった低価格モデルが依然として販売されていること。これらに対して699ドル〜もするiPhone 12 miniは魅力的に見えにくいというわけです。

そんななか、有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)Jon Prosser氏は自らのYouTubeチャンネルにて、iPhone 13 miniが予定通り発売されると主張しています。

Prosser氏はiPhone 12 miniが生産停止の噂を肯定しつつ、それは今年の需要を満たしたからにすぎず、必要に応じていつでも生産を再開できるとコメント。その上で2021年のiPhone 13(仮)シリーズはiPhone 12と同じく3つのサイズと4つのモデルになるとの趣旨を述べています。

その一方で、Prosser氏はiPhone SEの2021年モデルは登場しないとの以前の予測を繰り返しています。昨年(2020年)の小型iPhoneユーザー層はiPhone SE(第2世代)を購入したとも指摘しており、やはりiPhone 12 miniの売上と共食いになった可能性があると見ている模様です。

こうした予測が当たっていれば、小型かつハイエンドのiPhoneを愛好する人にとっては朗報となりそうです。その反面、A14 Bionicと側面Touch ID搭載で高コストパフォーマンスが予想されるiPhone SE Plus(仮)を待つ向きには、残念な展開かもしれません。

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