【最上級SUV「LQ」?】レクサス、ティザー画像公開 その正体を探る
LQのリアビュー?text:Kenji Momota(桃田健史)editor:Taro Ueno(上野太朗)
これが、レクサス最上級SUVのLQなのか?
2020年にはさまざまなメディアが、新モデル名称が「LQ」になると報じているが、今回世界初公開されたティザーでは、LQという名称は使われていない。
レクサス・インターナショナルのプレジデントで、チーフ・ブランド・オフィサーの佐藤恒治氏は2021年2月1日付けのニュースリリースで「2021年、われわれレクサスは、多様化するお客さまのライフスタイルをより豊かにすることを目指し新たな一歩を踏み出す」と、次世代レクサスの到来を宣言した。
公開されたティザー画像 レクサス続けて「春ごろに、次世代レクサスの幕開けとして、われわれが目指す将来像を示したブランドビジョンを、コンセプトカーとともに発表する」ともいった。
そのうえで、新ブランド戦略第1弾として、年内(2021年)に新型車を発売することを明らかにした。
こうした文脈を読み解くと、2つの可能性が考えられる。
1つは、コンセプトカー=年内発売新車のコンセプトモデル。
もう1つは、コンセプトカーはあくまでもブランド全体をイメージするもので、年内発売新車は新ブランド戦略を加味するが、コンセプトカーとは別物。
さて、どちらか……?
どちらに転んだとしても、年内発売新車は、2020年に各メディアがこれまでLQと報じてきた、レクサス最上級SUVの可能性が高い。
最上級SUVというより……
各種報道によると、トヨタはアメリカでLQという名称をクルマの分野で商標登録しており、レクサスのモデルラインナップから考えて、LQは最上級SUVになるはずだ、と推測している。
そうしたモデル名称に関わらず、レクサス最上級SUV、いやそう書くとLXとの識別しづらいため、レクサス最上級クロスオーバーと表現するのが妥当だろう。
レクサスLF-1リミットレス レクサスちなみに、LXの母体であるランドクルーザー200系は2021年に300系(想定)へのフルモデルチェンジが噂されており、タイミングとしてLXのフルモデルチェンジは、300系ランドクルーザー登場から少し間を置いた、2022年より先になる可能性が考えられる。
話題をLQ(想定)に戻すと、そのコンセプトモデルは2018年1月の北米国際自動車ショー(通称:デトロイトショー)で世界初公開された「LF-1リミットレス」だ。
筆者はそのお披露目の現場で、登壇した豊田章男トヨタ社長の肉声を聞き、会見の後に実車をじっくりと見た。あらためて当時のニュースリリースを見ると……。
「レクサスは、ラグジュアリー・クロスオーバー市場の先駆者として、多様化するお客さまのライフスタイルに対して、新しいラグジュアリーの方向性を提案する」とある。
そう、前述の2021年2月1日リリースによく似ている。
さらには……。
EVはない?
「フラッグシップ・クロスオーバー『レクサスLF-1リミットレス』は、レクサスの次世代デザインの可能性を示し、自動運転技術を搭載するコンセプトカーだ」とも表現している。
パワートレインについては、プラグインハイブリッド(PHEV)、電気自動車(EV)、燃料電池車(FCV)を想定しているとしていた。
以上をまとめてみると、LQ(想定)の内外装は、LF-1に準じる可能性が高い。事実、今回公表されたティザー画像と、LF-1のリアビューはリアコンビライトの位置やフェンダー形状がよく似ている。
レクサスLS(オール・レクサス試乗会)車体とパワートレインについては、2020年12月に富士スピードウェイを起点におこなわれた報道陣向けのオール・レクサス公道試乗会での体験を振り返ると、LSとの共通性がベースという可能性が高い。
そうなると、パワートレインは、LS同様でV6 3.5LハイブリッドとV6 3.5Lツインターボとなってしまうが、LF-1で表明しているように、また、このご時世では、プラグインハイブリッド(PHEV)が欲しいところだ。
2019年東京モーターショーで、レクサス電動化戦略「レクサス・エレクトリファイド」を公表しており、最上級クロスオーバーのLQ(想定)で、PHEVは必然だと思う。
EVについては、欧州トヨタが2020年12月に公表した、EV専用プラットフォーム「e-TNGA」の採用が優先されると思われ、LQのEV(想定)は難しいと思うのだが……。
高度なレベル2に?
レクサスEVでは、現行の車体を使ったUX 300eがあり、筆者は同車を2020年中盤にトヨタ東富士研究所内テストコースをハイペースで試走している。
その際の開発者との意見交換をベースに考えると、LQ(想定)をあえてEV化する可能性はあまり高くないと思う。
レクサスLX レクサスでは、FCVはどうか?
レクサス・インターナショナルの前プレジデント・澤良宏氏は、LF-1登場後のさまざまな機会で筆者に対し「レクサスにおいて、FCVの量産モデルは必然であり想定済み」と答えている。
また、新型ミライではFCVユニットの横展開(トヨタ用語での「ヨコテン」)を強調しており、LQ FCV(想定)の登場を期待したい。
そのほか、前述したLF-1発表時リリースで触れている、自動運転技術についてだが、この点については、2021年1月29日に、トヨタのIT先進開発を担うウーブン・プラネット・グループのオンライン会見のなかで、グループCTO(チーフ・テクニカル・オフィサー)の鯉渕健氏が「年内に、(自動運転関連技術を使った高度運転支援システムの)チームメイト・アドバンスドドライブ搭載車を量産する」と明言している。
運転の主体をクルマのシステムが担うレベル3自動運転については、さらなる検証が必要としており、年内発売は高度なレベル2となり、これをLQ(想定)に採用する可能性があると思う。
はたして、ティザーSUVはLQか?
