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フロントマスクが大きく進化

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

メルセデス・ベンツの次期Cクラスのプロトタイプが目撃された。2021年の欧州発売に向けて、最小限のカモフラージュが施してテスト走行を行っていた。

Cクラスは根本からデザインを一新し、高効率の新型ハイブリッドシステムと先進の自動運転技術を搭載しているのが大きな特徴となっている。

目撃された新型Cクラスのプロトタイプ    AUTOCAR

近年のSUV人気の高まりから、Cクラスの販売は減少しているものの、5代目となる新型にはSクラスと同様のアップグレードが施されている。

コードネーム「W206」と名付けられた新型Cクラスは、発売されればアウディA4やBMW 3シリーズと競合することになる。

今回目撃されたプロトタイプでは、進化したスタイリングが確認できる。よりスクエアな形状のヘッドライトを備えたフロントマスクが採用されているが、全体のプロポーション、寸法、シルエットは現行モデルとほぼ同じだ。

基本構造にはMRA(モジュラー・リア・アーキテクチャー)プラットフォームを採用。スチールとアルミニウムの構造を採用していた従来のものに比べて、大きな進歩を遂げている。情報筋によると、48Vシステムに対応しており、将来的にはプラグイン・ハイブリッドを実現するための鍵となるだろう。

AMGのパフォーマンスモデルも復活するが、以前にも報じたように、最上位のC 63はV8エンジンではなく、500ps以上の2.0L 4気筒ハイブリッドを搭載する見込みだ。

フロントにダブルウィッシュボーン、リアにマルチリンク式リアサスペンションを採用しており、ほとんどの市場でアダプティブ・ダンピングが標準装備される可能性が高い。また、一部のモデルではリアのエアスプリングが引き続きオプションとして設定される。

Cクラスのプラットフォームはセダン、エステート、クーペ、カブリオレといった各モデルで使用されるだけでなく、GLCとGLCクーペの後継モデルにも共有され、後輪駆動と四輪駆動を選択できる。

新たにオールテレインを導入

メルセデスは、既存のラインナップに加えて、アウディA4オールロード・クワトロのライバルとなる新型Cクラス・オールテレインを導入する。

標準のエステートをベースに、専用バンパーやホイールアーチ、車高アップ、Eクラス・オールテレインと同様のボディ下部の保護など、タフなスタイリングが採用される。

メルセデス・ベンツEクラス・オールテレイン

第5世代Cクラスのエンジン・ラインナップは、4気筒ガソリンエンジンとディーゼルエンジンをメインに、EQブーストのマイルド・ハイブリッドとEQパワーのプラグイン・ハイブリッドを設定。

新しい電気モーターとバッテリー技術により、ハイブリッドシステムの効率性は向上するはずだが、プラグインの航続距離は現行C 300 deの50kmと変わらない可能性が高い。

レベル3の自動運転を搭載

また、メルセデスは新型Cクラスに最新の自動運転システムを導入する。その開発に携わった関係者は以前、AUTOCARに対し「自動車分野におけるヒューマン・マシン・インターフェースの新基準」を設定すると語った。

搭載されるのは、レベル3の自動運転機能を備えたドライブ・パイロットだ。第7世代のSクラスが実現したように、最高時速130kmでのハンズオフを可能にする。

目撃された新型Cクラスのプロトタイプ    AUTOCAR

そのために、長距離LiDAR、マルチモードレーダー、最新の超音波センサー、韓国のサプライヤーであるLGのステレオカメラなど、まったく新しいセンサー類が装備される。

また、メルセデスがボッシュと共同開発したレベル4の自動パーキング技術の基礎的な機能も採用される。これにより、スマートフォンアプリを介して駐車場を探せるようになる。

先進のアダプティブ・クルーズ・コントロールは、時速210kmまでの速度で先行車に追従し、制限速度が変わると自動的に減速することが可能だ。また、通常のアクティブ・レーン・チェンジ、レーン・キーピング、緊急ブレーキにも対応する。

インテリアは、EQコンセプトにインスパイアされている。大型のデジタル・ディスプレイを採用し、メーターとインフォテインメント機能の両方を搭載した。

また、タッチベースのコントローラー類を採用することで、スマートな見た目のダッシュボードを実現。これにより、車内空間をより広く感じられるようになるという。