エンジニアやハッカーが活躍する映画やドラマなどのワンシーンで、真っ黒なPC画面に目にも止まらぬ速さで文字列が流れていくシーンをよく見かけますが、「何をやっているのかよくわからない」「何となく怖い」というイメージを抱いている人もいるはず。そうしたイメージを拭い去るべく、エンジニアのkenji氏が「コマンド プロンプト (チャット風) 」を開発し、GitHub上に公開しています。



GitHub - kenjinote/cmdchat: コマンド プロンプト (チャット風)

https://github.com/kenjinote/cmdchat

事の発端は以下の武内 正一郎氏によるツイート。「コマンドプロンプトは黒い画面に文字がたくさん出て怖い」と感じるPCに不慣れな人たちのために、チャット風のインターフェースを持ったコマンドプロンプトを提案していました。そのアイデアをkenji氏が具現化したものが「コマンド プロンプト (チャット風) 」です。GitHubにソースコードとバイナリが公開されており、誰でもお試しすることが可能。ブラウザからGitHubページにアクセスし、「Release」をクリックします。



記事作成時点の最新バージョンは1.0.0となっています。「cmdchat100_x64.zip」をクリックし、ソフトウェアをダウンロード。



Firefoxを利用している場合はポップアップが表示されるので「OK」をクリック。



ダウンロードしたZIPファイルを7-Zipなどの解凍ソフトで解凍し、出てきたEXEファイルを実行すると……



明るい水色が背景の画面が表示されました。



現在の時間を確認できる「time」コマンドを入力してみます。



こんな感じで、チャットアプリでメッセージを送受信しているかのように、コマンドの実行と実行結果の確認を行うことができます。



「dir」コマンドなど、通常のコマンドプロンプトで使えるコマンドは一通り使えます。



同じ「dir」コマンドを通常のコマンドプロンプトで実行するとこんな感じ。確かにチャット風の画面の方が親しみやすさがあります。



「doskey」コマンドを使ってコマンドに対しエイリアスを設定すれば、もっとチャットっぽい操作ができると思いましたが、残念ながら記事作成時点ではdoskeyコマンドは使えないようです。



コマンド プロンプト (チャット風) に関する不具合や要望はGitHubのIssueに登録済みとのことなので、今後のバージョンアップが楽しみです。