浦和のDFトーマス・デン【写真:小林 靖】

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前半33分、浦和DFデンがセットプレーのこぼれ球に右足を一閃して同点ゴール

 埼玉スタジアムで強烈な矢のように鋭く飛んだ一撃がどよめきを生んだ。

 8月23日のJ1第12節、浦和レッズとヴィッセル神戸の一戦で、浦和のDFトーマス・デンが規格外の強烈ミドルを叩き込んだ。

 1点ビハインドで迎えた前半33分に右サイドの深い位置で浦和が得たフリーキックは、FW武藤雄樹が中央に合わせることを狙ったボールを入れたがクリアされた。ペナルティーエリア外に浮いたクリアボールに対し、カウンターに備えていたデンがバウンドに合わせるように助走を取ると、ショートバウンドのタイミングで右足を一閃した。

 約25メートの位置から放たれたそのシュートは、まさに空気を切り裂くような低く鋭い軌道で右のゴールポストを直撃してそのままゴール内へ。神戸のGK前川黛也は一歩も動けなかった。

 同点ゴールを決めたデンは、喜びを爆発させて宙返りで埼スタの空を舞った。今季から加入のオーストラリア五輪代表の主将は、これまで確かな守備力を見せつけていたが、規格外のシュート力を持つことを大いに示した。

 試合を中継するDAZNも「すんごいシュート!! 浦和DFトーマス・デンのスーパーゴールに神戸GK #前川黛也も一歩も動けず」と速報ツイートを投稿している。(Football ZONE web編集部)