著名人の恋愛事情やモテの秘密を知りたい…! そんなゴシッピーな魂胆でスタートした連載企画「モテ凸」。

今回は芸能界きっての「チャラ男」として知られるオリエンタルラジオの藤森慎吾さん。

「武勇伝」ネタで20代から大ブレイクし、有名な女性タレントと熱愛報道もされていた…というモテイメージの強い藤森さんですが、その恋愛観はどんなものなのでしょうか?

「チャラ男」誕生にもつながる、藤森さんのモテの極意をぜひご覧ください!

〈聞き手=福田啄也(新R25編集部)〉


 【藤森慎吾(ふじもり・しんご)】1983年生まれ、長野県出身。2003年に中田敦彦と「オリエンタルラジオ」を結成し、2005年には「武勇伝」ネタが大ブレイク。2011年に「チャラ男」キャラで再ブレイクし、2016年にはRADIO FISHのボーカルとして「第67回NHK紅白歌合戦」にも出場した

デビューと同時にブレイクしたことで、見境がなくなった

福田:
オリエンタルラジオはデビューしてすぐに「武勇伝」で大ブレイクしましたよね。

正直、かなりモテたんじゃないですか?

藤森さん:
たしかに、キャーキャー言われましたね(笑)

ちょっと前まで普通の大学生だったのに、デビューしてすぐに「テレビに出ている人だ!」って街で声かけられるし、きれいな女性と出会う機会もドンと増えました。

テレビの力ってすげえ!」って思いましたよ!

福田:
“売れ方が尋常じゃなかった”って話は有名ですよね。

若手芸人とは思えないくらいの扱いだったとか。

藤森さん:
そうですね〜。

「ルミネtheよしもと」に出ていたときも、普通の若手芸人はルミネの中を通って出ていくのに、僕らの場合は出待ちが多すぎるからマネージャーに裏口から地下駐車場まで案内されてタクシーで移動してましたし。

渋谷の「ヨシモト∞ホール」なんて、「吉本は君らのために劇場をつくる」と言われて建てられたものですからね。

全社を挙げて期待される人気でした…!


20代前半で、吉本から劇場を背負わされるってすげえな…

藤森さん:
ただ、下積みもなくすぐに売れっ子になったので、「モテ」という意味で言っても、タレントのマナーみたいなものがわかってなかったんですよ。

ホント、見境がなかったですね〜。

福田:
スキャンダラスな告白をありがとうございます…

ちなみにネットに出てる「藤森さんの歴代彼女」のウワサは本当ですか? 元女子アナの方以外にも、女優やタレントなどビッグネームが並んでいましたが…

藤森さん:
うーん、半分くらいは嘘ですかねえ。

福田:
えっ、どれが嘘なんですか?

藤森さん:
それを答えたら、本当の元カノもわかっちゃうでしょ!!!


サラっと聞いてみたけどダメでした

数々の恋愛を経験した藤森が行き着いた女性のタイプとは?

福田:
そんなにモテまくってきた人がたどりつく「こういう女性がいい」という境地を知りたいんですが…藤森さんはどんな女性がタイプなのでしょうか?

藤森さん:
「純朴でよく笑ってくれる子」ですね。

あとは食べ物の趣味が合う人。「オーガニックのものしか食べない」とか言わないで、牛丼とかでも一緒に食べてくれるみたいな?

福田:
普通だな…

これまで恋愛されてきた女性のイメージとはちょっと合わないですね?

藤森さん:
20代のころは、中身なんか二の次で“顔がいい子”でしたよ。女優さんやアイドルを見つけたらすぐに連絡先を交換しようとしてましたし…

でも、数々の恋愛をして同じような業界の人は大変だって学びました。

お互い仕事のプライドがぶつかったり、お互いの仕事の良し悪しで関係が悪化したりすることもあったし…

ブランド品に飛びつくと、痛い目に合うんですよね(笑)。


これは笑っていいのかわからないな…

「自分がまわりからどう見られているか」に答える。タモリから見出された「チャラ男」

福田:
数々の恋愛を経て藤森さんが考える、「モテの極意」などがあればぜひ教えていただきたいです!

藤森さん:
ブレイクしてわかったのが、テレビの世界と恋愛って似ているんです。

「自分がまわりからどう見られているのか」を理解する大切さは、テレビでも恋愛でも同じなんだなと。


どういうことでしょう?

藤森さん:
たとえば、僕は「チャラ男」というキャラを見つけるまで、自分がまわりからどう見られているのかわかっていませんでした。

「武勇伝」のブレイクが終わってくすぶってたときに、タモリさんから「お前はチャラいな」って言われて初めて気づいたんですよ。

福田:
ええ! そうだったんですか!

タモリさんは藤森さんのどういうところを見て「チャラい」って思ったんでしょう?

藤森さん:
『笑っていいとも!』のレギュラーになったとき、タモリさんと毎週共演できることがうれしくて、いつもメイク室に行って話しかけていたんです。

タモリさん、お疲れさまです! 今日は最高の天気ですね〜!」みたいな話を毎週してたら、あるとき「お前の中身って、ペラッペラなんだよな〜」って言われました。

福田:
それは悪口では…?

藤森さん:
いや、そのあとに「お前の話って中身がないし、話し方もなんかチャラチャラしてるけど、それが面白いと思ってるよ」って言ってくださったんです!

それまで自分のことがうまく客観視ができてなかったんですけど、「俺ってそう見られているんだ」って自覚することができた…

そこから自分なりの「どんなチャラ男が求められるのか」ってことを分析して、テレビで披露したらブレイクできたんです。

福田:
道のりが全然チャラくない…!


藤森さんはめちゃくちゃ真面目なんです

藤森さん:
まわりから見た自分を意識すると、恋愛も変わってきます。

相手は自分をどう捉えていて、自分がどう行動したら喜ぶかを想像する。

そうするとギャップを突いてドキっとさせられることもあるんじゃないですかね。

福田:
藤森さんだったら「チャラそうに見えて、実は誠実」とかめちゃくちゃいいギャップになりますもんね!

藤森が考えるモテる男は「余裕のある聞き上手」

福田:
最後に、藤森さんから見て「この人はモテるな」って思うのはどんな人ですか?

藤森さん:
やっぱり余裕のある大人ですよね。鶴瓶師匠なんかは、圧倒的にモテると思います。

若手のタレントのなかには、休みの日にわざわざ神戸にある鶴瓶師匠のご自宅に出向いたり、お正月休みに鶴瓶師匠がハワイに行くからハワイに行ったりする子がいるんですよ。

福田:
すごいな…以前、鈴木おさむさんも「鶴瓶師匠は人間への好奇心があるからモテる」っておっしゃってました。

藤森さん:
鶴瓶師匠は大先輩なのに偉ぶらないし、説教もしない。相談をしたら、ただニコニコして聞いてくれるんです。

その懐の広さを見ていると、モテる人ってこういう存在なんだなって思いますね。



藤森さん:
20〜30代はどうしても「自分を出したい」って欲が前に出るから、相談をされても自分の話をしてしまいがち。

でも、女性はそういう欲に敏感なので引いちゃいますよね。

福田:
いわゆる聞き上手がモテるということか…

ただ、女性ってよく「面白い人が好み」って言ったりしますよね? それとは真逆のような気がしてしまうのですが…?

藤森さん:
女性の言う「面白い人」って、話の面白い人じゃないですよ。

自分の話をしっかり聞いてくれて、楽しい空気にしてくれる人が好きなんです。

だから鶴瓶師匠のように余裕があって、ユーモアを交えて返せる聞き上手が最強なんですよ。



藤森さん:
ただ、鶴瓶師匠のような余裕のある大人になるのって簡単じゃないと思うんですよ。才能や人柄もありますから。

そこで…今から僕が“誰でもできる、モテる男になる方法”を教えましょう。

福田:
おお! ぜひ教えてください。

藤森さん:
男の本当の「モテ」が試されるのって40〜50代だと思うんです。

だって、どんな男も努力しないと絶対にカッコよくなれないから。



藤森さん:
歳を取ると、どんなイケメンでも体はたるんでいくし、肌も荒れていく。

だから清潔感とかオシャレとかを30代のうちからちゃんと磨いておかないと、モテる大人にはなれないんです。

福田:
じゃあ藤森さんは今、モテるためにどんな努力しているのでしょうか?

藤森さん:
スキンケアは毎日入念にしていますし、太らないようにジムにも通っています。

最近はまわりの人からも「なんか昔よりカッコよくなったね」って言われることが増えてきたので、よっしゃ!って思ってますね。

そういう努力を積み重ねたことで、自然と余裕が備わってくるんです。

福田:
努力していると、余裕が生まれる。

じゃあ僕らがモテるためにどうすればいいのかって話は…

藤森さん:
これから毎日化粧水を塗ること。

それがモテる男になるための第一歩です。

福田:
そこになるのか! 帰りに化粧水買います!!!



最後はスキンケアの話になってしまいましたが…「チャラ男」のイメージが強い藤森さんのモテ論は、意外なほど紳士的でした。

一番印象的だったのは、「相手のイメージしている自分の像を想像して、合わせていく」という話。

「相手に対して徹底的に合わせちゃうのはよくないのかもな…」とちょっとだけ反省されていましたが、その優しさこそが藤森さんの魅力なんだと思います。

実は相方の中田さんが自身のYouTubeチャンネルで「相方・藤森慎吾のスゴイと思うところ」という動画もアップしているので、それもチェックしてみてください!

出典 Youtube

〈取材・文=福田啄也(@fkd1111)/撮影=森カズシゲ〉