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 恋愛や結婚にも色濃く表れてしまう県民性。例えば昨今よく見られる“姉さん女房”婚の比率、つまり年上女性との結婚がいちばん多いのが長崎だ。

草食系なのかムッツリなのか

 全国3万人へのアンケートを実施した『47都道府県ランキング発表! ケンミンまるごと大調査』の著者・木原誠太郎さんによると、

「長崎男性は博愛主義的な優しさが売り。頼まれると断れず、恋愛も基本受け身です。異性への関心は全国でも最下位。これは草食系なのかムッツリなのか」とのこと。

 年上女性からの大胆なアタックも拒まず受け入れてくれそうな懐の深い長崎男性、素晴らしい!

 九州と言えば男性が強い印象があるが、姉さん女房比率上位10県中6県が九州。

「なかでも長崎は非常に成熟した大人度の高い県。さまざまな文化が出入りしてきた歴史を感じます。来るものは拒まず、まずは受け入れてから厳しい目で取捨選択する能力に長けている」(木原さん)

 受け身と言えども女性への選択眼はしっかりしていると言うことか。彼らが好むのが、昔から「金の草鞋をはいてでも探せ」と言われる姉さん女房とは納得だ。

 長崎県を代表する俳優・役所広司の妻も4歳年上。スゴ腕経営者とも噂される姉さん女房と35年以上連れ添っている。

 長崎市出身のサッカー選手・吉田麻也が選んだのも年上妻だ。

 プロ野球界でも、大瀬良大地選手が1歳年上のローカルタレント・浅田真由と結婚している。

 そんな長崎男性との結婚生活について木原さんは太鼓判を押す。

「『ケンミンまるごと大調査』でも長崎男性は『ひとりの人を長く愛せる』が4位。『恋愛・結婚生活では相手を束縛するほうだ』は47位。配偶者を尊重し、安定した生活を望む理想的な結婚相手です」

宮崎男性、甲斐性や持続性がない

 では、全国ラブホテル軒数1位の宮崎県はどうか。ちょっとHな県民性を想像してしまうが……。統計ジャーナリストの久保哲朗さんは、

ラブホテル軒数と相関関係にあるのは、その地域の親との同居率や若い世代の多さですね。つまり若い人たちの実家暮らしが原因です」

『ケンミンまるごと大調査』では、「性欲は強いほうである」で見事、第1位を獲得している宮崎県なのだが……。木原さんによると、

「性欲が強いからセックスが好きとは限りません。宮崎県は、“セックスは好き”ではワースト2位にランクしています。また、宮崎女性は“恋人の浮気は許せない”は1位となっています。一方の宮崎男性は、子どもっぽくてノリがいいタイプ。基本的に人当たりがいいのですが、甲斐性や持続性がありません。そのあたりのルーズさが“不倫をしたことがある”で2位となっているゆえんかもしれません」

 では、女性が気をつけたほうがいい県の男性は?

「“セックスは好き”1位、“不倫をしたことがある”1位、“ひとりの人を長く愛せない”2位の岩手男性でしょうか。頑固で怒りっぽく、目移りしやすい浮気性、女性への征服欲も強いですから」(木原さん)

 なるほど、岩手県出身の有名人といえば政治家の小沢一郎、演歌歌手の千昌夫、俳優の村上弘明、プロ野球の大谷翔平だが……。ともあれ周囲の岩手男性には要注意(!?)だ。

(※)この特集の消費量、店舗数、金額などは原則として人口(世帯)比です

《PROFILE》
木原誠太郎さん ●リサーチ・プロデューサー。京都府出身。(株)ディグラム・ラボ代表。ウェブ上で「妻との関係みらい予測診断」公開中! https://www.lucido.jp/shindan/

久保哲朗さん ●統計ジャーナリスト。佐賀県出身。人口あたり統計で比較する都道府県ランキングサイトの草分け的存在。著書に『47都道府県の偏差値 』(小学館)など

出典/『統計から読み解く47都道府県ランキング』(日東書院)、ウェブサイト『都道府県別統計とランキングで見る県民性』https://todo-ran.com/ 、総務省統計局ホームページ『なるほど統計学園』https://www.stat.go.jp/naruhodo/ 、『社会生活基本調査から分かる47都道府県ランキング』