レアル・マドリードのMF久保建英【写真:Yukihito Taguchi】

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久保が3部レオネサ戦でフル出場、随所で華麗スキルを見せて高評価の声が上がるも…

 レアル・マドリードの日本代表MF久保建英は現地時間14日、カスティージャ(Bチーム)の一員として3部クルトゥラル・レオネサとのテストマッチ(0-3)にフル出場し、随所で華麗なスキルを見せつけた。

 レアル加入以降、日本の18歳アタッカーは話題をさらっているが、海外メディアは「久保はキャプテン翼ではない」と警鐘を鳴らしている。

 レアル加入後、トップチームではプレシーズンマッチで計4試合に途中出場した久保。その一方でカスティージャの試合で実践経験を積んでおり、14日はカスティージャの一員として参戦し、レオネサとのテストマッチに4-4-2の右MFで先発した。

 序盤から果敢にドリブルを仕掛けて相手を翻弄すると、前半終了間際にはゴール前で絶好のチャンスを迎えるも、左足での一撃は相手GKの正面を突いてネットを揺らせず。後半19分と20分にもクロスからシュートを放った久保だが、ゴールを決めきれなかった。

 チームが0-3と敗れたなか、海外メディアは久保のプレーを高評価。その孤軍奮闘ぶりを称える声が多く上がったなか、「ヤフースポーツ」スペイン語版は現状について「過度の注目」と分析しつつ、「ヴィニシウスはペレではなく、久保はオリベル・アトム(スペイン語版で『キャプテン翼』の意)ではない」と警鐘を鳴らす。

久保らへの注目が高まる一方、「レアル自体、物事が上手くいっていないことは明らか」

 記事では「久保に対するメディアの注目ぶりに誰も驚かなかったに違いない。ちょうど1年前、同様の物語で脚光を浴びたのはヴィニシウス・ジュニオールだった」と指摘。当時のヴィニシウスはカスティージャ所属ながら注目の的となり、シーズン中にトップチーム昇格を果たしている。

 さらに「この2人に焦点が当たることにより、レアル・マドリード自体、物事が上手くいっていないことは明らかだ」と言及。今夏、チェルシーからベルギー代表MFエデン・アザールが加入するも「ベストの状態からは程遠い」と記し、「(セルヒオ・)ラモス、マルセロ、(トニ・)クロース、(ルカ・)モドリッチ、(カリム・)ベンゼマ――主力選手たちは以前ほど魅力がなく、メディアは新奇を追っている」と続けた。

 ジネディーヌ・ジダン監督が率いるトップチームは、プレシーズンで苦戦が続いた。17日のセルタ戦でリーグ開幕戦を迎えるなか、明るい話題を届けられるだろうか。(Football ZONE web編集部)