北陸限定のお菓子「白えびビーバー」が突然注目され、話題になっている。

「ビーバー」のツイッター公式アカウントからは、2019年7月13日、次のようなツイートが投稿された。

NBAのワシントン・ウィザーズの八村塁選手の同僚、トロイ・ブラウン・ジュニア選手がインスタグラムに投稿した動画を添え、「白えびビーバーがNBA選手の...みんなに食べてもらえたなんて...めちゃめちゃうれしいですぞ!!」とコメントしている。

「白えびビーバー」とは、石川県金沢市を本拠とする「北陸製菓」の揚げあられだ。地元北陸産のもち米、鳴門の焼き塩、日高昆布など材料にこだわり、八村選手の故郷・富山産白えびの旨味を加えたものだ。

Jタウンネット編集部は早速、東京にある石川県のアンテナショップに問い合わせたところ、既に完売で、入荷待ちということだった。そこで、石川県の北陸製菓に電話してみた。

「在庫? まったく読めない!」


「白えびビーバー」袋(画像提供:北陸製菓)

電話で答えてくれたのは、北陸製菓の広報担当者だった。

「NBAのウィザーズの選手のインスタグラム投稿がきっかけで、白えびビーバーがアメリカのSNSで注目されていることを知ったのが、7月12日の夜でした。13日、社内で急遽相談の上、ビーバーのツイッター公式アカウントを開設し、冒頭のようなツイートを投稿しました」

公式アカウント開設がスムースに進んだのには、理由があったという。実は、北陸3県で販売されていた「ビーバー」の各商品の中で、塩味の「ビーバー」が、6月3日から全国販売になっていたからだ。全国販売に備えて、準備中だったのだ。

しかし、事態は予想外に早く進んだ。

「NBA選手たちの影響力というのはすごいものですね。八村選手の人気もあって、アメリカから日本のSNSで拡散するのは、あっという間でした。テレビの取材も相次いで、連休明けには電話が殺到しました」

東京のアンテナショップは品切れだったが、北陸の在庫状況はいかが、と聞いてみた。

「白えびビーバーは、金沢でも在庫が少なくなってきました。早めに手当てをしなければと思っていますが、まったく読めないのが実情です。しばらくお待ちいただくことになるかもしれませんね」


「ビーバー」イメージ写真(画像提供:北陸製菓)

ツイッターには、こんな声が寄せられている。

「売り切れなんですけど笑笑 余計食いたくなった」
「全米から注文殺到しそうだから、早速買っといたよ」
「某スーパーマーケットに行ったらあった。白えびの方は残り少ない。普通の?方はまだある」
「タピオカには並ばないけど、今なら『#白えびビーバー』には並ぶ」

白えびビーバーの他に、塩味のビーバー、のどぐろビーバー、カレービーバーがあり、こちらは在庫に余裕があるという。ただし塩味以外は、北陸限定商品だ。北陸製菓のオンラインショップでも販売されているらしい。

なおビーバーについては、Jタウンネットでは過去にも取り上げている(参照:北陸定番のお菓子「ビーバー」 生産再開から1年、新幹線フィーバーで完全復活!)。