FW9 前田大然

生年月日:1997年10月20日(21歳)
身長・体重:173cm・67kg
出身地:大阪府
所属クラブ:松本山雅FC
国際Aマッチ:A代表初招集

この男のトラッキングデータには異次元の数字が並んでいる。1試合当たりのスプリント回数で最多が「53」を、最少が他の選手では多い方の「22」を、そして平均が「34.9」をそれぞれ数える。J1で群を抜くスプリント力と加速力は、ショートカウンター時に松本山雅FCの武器になるだけではなく、前線からのチェックでも相手チームの脅威になり続ける。チャラチャラした感じが嫌だからと、現役でプレーする間は自らバリカンで頭を丸刈りにする韋駄天は「一緒に走り出せば勝てる自信はある」と、コパ・アメリカの舞台でもエンジンを全開にし続ける。

FW13 上田綺世

生年月日:1998年8月28日(20歳)
身長・体重:182cm・76kg
出身地:茨城県
所属クラブ:法政大学
国際Aマッチ:A代表初招集

大学生がフル代表に名前を連ねるのは、永井謙佑(福岡大)と山村和也(流通経済大)が招集された2010年1月のアジアカップ予選以来となる。中学生時代は鹿島アントラーズノルテに所属しながら体の成長が遅く、ユースへ昇格できなかった。悔しさを糧に速さを磨き、高さにも対応できる力を積み重ねたところへ成長が追いつき、2021シーズンからの鹿島加入を勝ち取り、コパ・アメリカの舞台に立つチャンスも得た遅咲きのストライカーは、ピッチ外で岡崎をはじめとする百戦錬磨の先輩たちを質問攻めにして、成長へのさらなる糧にすると誓っている。

FW18 岡崎慎司

生年月日:1986年4月16日(33歳)
身長・体重:174cm・76kg
出身地:兵庫県
所属クラブ:レスター/イングランド
国際Aマッチ:116試合出場

川島とともにロシア大会以来の復帰を果たしたキリンチャレンジカップは、2戦ともベンチ外となった。森保一監督はプレーだけでなく、日々の練習で濃密な経験を伝えてほしいと望むが、歴代3位の代表通算50ゴールをマークしている生粋の点取り屋は「僕自身が挑戦し続ける姿、現時点よりもうちょっと成長した自分を求める姿が、若手にとっての経験になる」と愚直で泥臭い背中を見せたいと意気込む。背番号が象徴としてきた“9”から“18”に変わったことも、「簡単に自分のもとへ戻ってきてはいけない番号なので」と発奮材料に変えている。