ドコモの36回払いはオトクか? 新しいスマホの買い方「スマホおかえしプログラム」でかわるライフスタイル

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NTTドコモが4月に発表したのが新料金プランの「ギガホ」と「ギガライト」です。
・従来よりも最大で4割安い料金設定
・ドコモを使う理由として多くのユーザーが挙げていた「シェアパック」の廃止
など、今までとは大きく変わった料金プランです。
この内容に、ネットだけでなく、販売現場にも、
ユーザーからの「新プランで安くなるの?」
といった質問や問い合わせが溢れています。

さらにNTTドコモでは新料金プランだけでなく、6月1日から携帯電話の販売方法までも大きく変化することが、5月16日に実施された「2019夏モデル発表会」で明らかになりました。

今回は6月からのスマートフォン / 携帯電話の新しい買い方。
その仕組みの変化について解説していきます。


○分割回数に36回が追加
6月1日からNTTドコモで携帯電話を購入する際、分割購入の回数「36回」が。新たに追加されます。




これまで携帯電話といえば
・2年縛り
・24回払い
このように契約や購入に際し「2年」という期間が設けられてきました。
このためユーザー心理として
・2年は買い替えられない
・2年経ったら買い替える
こうした消費マインド、買いかえスケジュールが暗黙のお約束となっていました。

ところが実際のNTTドコモユーザーの買い替えサイクルは、
2年ではなく3年以上が増えているとのこと。
今回は、こうした長期にわたり同一モデルを使うユーザー動向から「36回払い」が新たに新設されました。

そもそも、最近の携帯電話、とくにスマートフォンでは最新モデル・高性能機種は10万円を超えるものも珍しくありません。
スマートフォンが高額になれば、長く使いたいとも考えます。また、原価償却的な考えからすれば、次のモデルを買う予算を貯めるまでに今までよりも長くかかるのは、必然でもあります。
特にスマートフォンの場合は、OSやアプリのバージョンアップを行うことで最新モデルと同等の機能を使うことができるので、長く使うことができます。

また、新料金プランの「ギガホ」「ギガライト」では、24回払いで新機種を購入すると通信料が割り引かれる
・月々サポート
・docomo with
これらの対象外となり、通信料は従来よりも安くなりますが、毎月の分割払いを加えた総額では、毎月の負担が大きくなってしまうケースもあります。

一方、36回払いでは、
・毎月の支払いを抑え従来よりも毎月安くスマートフォンが利用できる
・現在の利用実態に適した購入ができる
ことになります。


○3年も同じ機種を使わない! そんな人のための「スマホおかえしプログラム」
もちろん、24回払で購入し、2年毎に新モデルに買い替えを行っていて、今後も同じように新しいモデルを使いたいと考えている人もいます。

そうした人向けには、新たに6月1日からスタートするのが「スマホおかえしプログラム」です。




「スマホおかえしプログラム」は、
36回払いでスマートフォンを購入し、機種変更などその機種を使わなくなったタイミングで返却(下取り)することで、最後の12回の支払いが免除されるオトクなサービスです。

たとえば、スマホおかえしプログラムを利用すれば、
9万円のモデルなら、6万円の自己負担となり、3万円の支払いが割り引かれるわけです。
これなら従来、2年間利用して月々サポートで通信料を割り引かれた際の実質負担と比べても遜色ありません。

もちろん使用してるスマートフォンを「返却」しなくてはいけないので、今まで使っていたスマートフォンは手元からなくなってしまいます。

以前であれば、機種変更後のスマートフォンは、音楽プレイヤーや子どものYouTube端末として活用するといった再利用もされてきました。

しかし現在は、価格の安いSIMフリースマートフォンも簡単に入手できるようになり、中古販売も活発化しています。
2台目やサブ機が、本当に必要になれば、そうした製品をいつでも安価に購入できるので、あえて使うかどうかわかない旧モデルと手元の残すよりも、新モデルを安く購入するために下取りに出すほうが、メリットとなる人も増えています。

手元に残して想い出の一台として取っておくこともできますが、機種変更後に活躍の場面もないのであれば「スマホおかえしプログラム」を活用し機種変更をお得に行う方が賢い選択と言えるでしょう。

6月からのNTTドコモの買い方は
・36回払いがお得
・従来通り2年サイクルの機種変更もお得な仕組みが追加
このように覚えておけば間違いありません。

新料金プランの「ギガホ」「ギガライト」と新しい購入方法の組み合わせは、実利用実態にあわせ今までよりもお得に利用できますので、今後の買い替えの際はしっかりとお店の人の説明を確認しながら購入するといいでしょう。


執筆 迎 悟