テリー伊藤氏

写真拡大

7日放送、BS日テレ「深層NEWS」では、同日に引退会見を開いた貴ノ岩の暴力事件について特集。角界にはびこる暴力問題について話し合った。

昨年、元横綱・日馬富士の暴力事件で被害者だったにもかかわらず、巡業先で付け人に暴力を振るってしまった貴ノ岩は、会見で謝罪するとともに、責任を取って現役を引退すると発表した。

角界における付き人への暴力問題は後を絶たない。関取と付け人が「殿様と家来」のような関係になっていることについて、出演したテリー伊藤氏は、「付け人にならなきゃいけないの、あんな風に自由はないの」と、将来の若者が相撲取りを目指す際の障害になり得ると指摘する。

お笑い番組のプロデューサーを務めてきたテリー氏は「ダウンタウンにしろ、とんねるずにしろ、付け人から育っていない。自分たちの感性に基づいてやっている」とコメント。付け人制度を100%否定はしないとしつつ、「優秀な人材が相撲界に入ってきてくれるのか」を考えるべきと訴えた。

また、読売新聞の丸山淳一編集委員は、上下関係がはっきりしているのであれば「優越的な地位を使って人を殴る、これはパワハラ」と指摘。テリー氏は、付け人が必要だとしても、協会預かりの付け人と弟子を分けるべきと主張する。

ただ、元幕内力士の大至氏は、化粧まわしを一人で付けることができないなど、関取には世話をする人間が必要と解説。また、「上の者から下の者へと指導が引き継がれる」付け人制度が「大切」だとの見解を示した。