広島の街から消えた「レトロ電車」 確かに不便だけど...「残念」の声広がる
広島電鉄は、長年親しまれてきた「レトロ電車」の定期運行を、2018年10月1日以降、取りやめた。対象の電車は、100形「大正形電車」と200形「ハノーバー電車」。週末を中心に、8号線(横川駅〜江波)で運行していたものだ。
ICカードが使用できないため、乗客に不便を与えることが多くなったことが、その主な理由だという。
「ショックだわ...」「ちょっと残念」
広島電鉄100形電車(Taisyoさん撮影、Wikimedia Commonsより)
ツイッターに届いている反応を見てみよう。
ハノーバー電車の運行終了の速報を見て、広電の車両の中でも特に好きな車両なだけにショックだわ... pic.twitter.com/Ab4eOBrK1e
— たっかー (@takkar115) 2018年9月19日
次に何が来るかわからないぐらい多種多様な車両が走り回ってるのが広電の魅力なので、ちょっと残念。
— ゑゐ (@ChoumeiKenko) 2018年9月25日
広電がレトロ電車の運行終了、大正形・ハノーバー電車が9月末で https://t.co/exDNgGSwg0 @tabetainjyaから
現金のみじゃこれからは運用が厳しいね確かに →広電がレトロ電車の運行終了、大正形・ハノーバー電車が9月末で https://t.co/PeWLpVKEOj @tabetainjyaさんから
— しんじ 湖 (@jshincha) 2018年9月26日
「広電の車両の中でも特に好きな車両なだけにショックだわ...」「ちょっと残念」「現金のみじゃこれからは運用が厳しいね」などといった感想だ。個性的な電車だっただけに、惜しむ声は多い。だがICカードが使用できない点は、ちょっと弁護できないようだ。
おまけに非冷房で、ハノーバー電車は窓が開かないというサービス上の問題も大きかったのでは。
— よっぴー (@yoppy3954) 2018年9月23日
「非冷房で、ハノーバー電車は窓が開かない」という指摘もあった。
今日の中国新聞朝刊に、ハノーバー電車と大正形電車の定期運行終了の記事が。
— ゆっちん@もこぐれっしぶ〜魂の集大成2018@23山口ゆめ花博&萌えサミ (@yucchin_375) 2018年10月10日
今後は、大正形電車は毎年開く路面電車まつりで使い、ハノーバー電車はこれまで通り電飾したクリスマス電車として12月に運行するとの事らしい pic.twitter.com/8xfsr2ibRa
地元の中国新聞にも定期運行終了の記事が掲載され、「大正形電車は毎年開く路面電車まつりで使い、ハノーバー電車はこれまで通り電飾したクリスマス電車として12月に運行する」と報じている。今後はイベントなどで運行される。
広島電鉄200形電車(あみでんさん撮影、Wikimedia Commonsより)
ICカード使えず、「レトロ電車」運行取りやめ : 読売新聞
— うちゅーさん@みつるチャレンジ66連敗 (@SpacemanVIPex) 2018年10月21日
https://t.co/nWTPHbsSqR
>ハノーバー電車はこれまで通り、毎年12月に発光ダイオードやリースでデコレーションした車両を走らせる。
廃車じゃないのであんしん
「大正電車」に偶然乗った時は車内に両替機がなくて車掌さんにお願いした記憶が。ワンマン運行できないのも痛手だったんじゃないかな / "ICカード使えず、「レトロ電車」運行取りやめ : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLIN..." https://t.co/KsQhBsfijB
— てらもっ (@teramott) 2018年10月22日
「廃車じゃないのであんしん」「ワンマン運行できないのも痛手だったんじゃないかな」などといったコメントもあった。
レトロ電車運行終了については、広島電鉄公式サイトで告知されている。それぞれの電車については、次のような解説があった。
100形(通称:大正形電車)、1925年製造(1984年更新)。
1984年の広島県観光キャンペーン(SunSunひろしま)のため、150形を改造し1912年(大正元年)開業時の100形電車を再現したレトロな車両です。車体前後の救助網や人力ブレーキ用ハンドル、トロリーポールなどが装飾として取り付けてあり、通称「大正形電車」と呼ばれています。
200形(通称:ハノーバー電車)は1928年製造。
1988年に姉妹都市提携5周年を記念して広島市からハノーバー市へ組み立て式の茶室を贈呈した返礼として、翌年1989年にハノーバー市から広島市へこの電車が寄贈されました。通称「ハノーバー電車」と呼ばれています。