イタリア人が心酔する「アルファ ロメオ」から初のSUVが登場! 改めて歴史を紐解いてみた!
クルマ離れが叫ばれるこの時代に、カーライフの楽しさを知ってもらわんとするこの企画!
自動車を得意とするベテランライター・サトータケシが、クルマ担当の編集部員船山に、わかりやすくクルマの魅力を解説する!
今回のテーマは、「アルファ ロメオ初のSUVにメロメロなんですが、こんなにお洒落なのはなぜ?」

船山:Yahoo!ニュースで見たんですけど、アルファ ロメオのSUVがすごい人気で盛り上がっているみたいですね。
船山:実際、写真を見てもめっちゃカッコいいじゃないですか。
サトー:一時期、ちょっと元気がなかったけれど、最近のニューモデルで名門の輝きを取り戻したね。4Cというスポーツカー、ジュリアというスポーツセダン、そしてこのステルヴィオの3モデルで、アルファ ロメオは新しい黄金期を迎えつつあるんだ。
船山:名門、名門っておっしゃいますけど、アルファ ロメオってどんだけ名門なんですか?
サトー:細かく書くと、読了までに1時間はかかるよ。
船山:せめて、5分でお願いします。
サトー:例えばフェラーリの創始者エンツォ・フェラーリだけど、もともとはアルファ ロメオのドライバーだったんだよ。
船山:ほぇ〜!
サトー:あと、クルマを大量生産して自動車王と呼ばれたヘンリー・フォードは、「私はアルファ ロメオが通るたびに帽子を脱ぐ」と語ったらしい。それほどアルファロメオは突出した存在だった。
船山:なるほど、ただカッコいいってだけじゃなくて、裏にそういうストーリーがあるわけですね。

左の赤十字がミラノ市の旗。人を飲み込む大蛇はミラノ公を輩出したヴィスコンティ家の家紋。イタリア人なら誰もが知るエンブレム
サトー:しかもエンブレムはミラノ市の市章とヴィスコンティ家の家紋を組み合わせたものだからね。
船山:つまり、水戸黄門の印籠をくっつけて走っているようなもんですかね?
サトー:……。とにかくイタリア人にとってアルファ ロメオは特別な存在で、アルフィスタと呼ばれる熱狂的なファンが数多くいるくらいなんだ。
船山:なんかそういう話、飲み屋で語ってみたいです。深イイ話、もうちょっとないすか?
ロマンチックな車名が多いのは、イタリア人の気質ゆえ?
サトー:第二次大戦が終わって最初のヒット作がジュリエッタというモデルなんだよ。

戦後のアルファ ロメオ躍進の礎を築いた、ロマンチックな響きのジュリエッタ。写真はレース用のジュリエッタSZ タルガフローリオ
船山:へぇ、それのどこが深イイ話なんでしょう?
サトー:アルファ ロメオのジュリエッタ、つまりロメオとジュリエットということなんだよ。
船山:なるほど! 日本だったら、「トヨタ・貫一・お宮」みたいなモデル名ですね!
サトー:『金色夜叉』かいっ! で、ジュリエッタのお姉さんという位置付けでジュリアというモデルが生まれたり、ネーミングからしてロマンチックでしょ?
船山:ミラノの名門、いいなぁ、僕は宇都宮の名門だからぴったり。
サトー:ふ、ふなっしー(註:編集部の一部で船山はこう呼ばれる)、宇都宮の名門なの?
船山:え、知らないんですか?宇都宮で船山といったら相当なもんですよ。あと、自分では宇都宮出身ではカヒミ・カリィの次にお洒落だと自負しています。
サトー:え、カヒミって宇都宮出身なんだ?
船山:だから常々言ってるじゃないですか。宇都宮は?北関東のパリ〞って呼ばれてるんですよ。話がそれましたね、ミラノの名門の話に戻りましょう。
サトー:で、アルファ ロメオは、レースで勝ちまくって名門と呼ばれるようになったんだ。ふなっしーもミッレミリアという言葉を聞いたことあるでしょう?
船山:はい、堺正章さんとか、お洒落なみなさんがクラシックカーで走るイベントですよね。
サトー:ミッレミリアは1,000マイルって意味で、もともとは1,600kmを駆け抜けるイタリア伝統のレースなんだ。アルファ ロメオは、戦前からミッレミリアで11回も勝っていて、ドイツ勢、イギリス勢を敵に回して奮闘するアルファ ロメオの姿に、イタリア人は歓声をあげたんだね。それもあってイタリアで特別なブランドになった。
いま狙いたい、アルファ ロメオのクルマって?
船山:いま新車で買えるクルマに話を移すと、さきほどサトーさんが紹介した3台がメインですか。
サトー:そうだね、まずアルファ ロメオ4Cは2人乗りのピュアなスポーツカー。純粋にドライビングを楽しむにはぴったりの1台で、オープンのスパイダーもある。

【Alfa Romeo 4C】F1 マシンと同じように、エンジンを運転席の背後に配置するミッドシップ・レイアウトのスポーツカー。カーボンを多用した軽さもウリ。写真はオープン仕様のスパイダー。¥8,490,000
船山:エレガントというか、キレイ系のスポーツカーですね。
サトー:おっ、いいところに気がついたね。アルファ ロメオってレースで勝つ高性能とともに、美しいデザインが特徴なんだ。イタリアにはカロッツェリアと呼ばれるボディ工房があるんだけど、カロッツェリアや有名デザイナーと組んで、いくつもの美しいモデルを世に出してきた。
船山:このジュリアというセダンも、日本車ともドイツ車とも違う色気が感じられます。

【Alfa Romeo Giulia】左脳ではなく、右脳で選べばこのクルマ。ファンが待ち望んでいた、FR(後輪駆動)の4ドアセダン。官能的なフォルムと情熱的なドライブフィールという、このブランドの持ち味をいかんなく発揮している。¥4,460,000〜
サトー:確かに、造形が官能的だよね。しかもジュリアは、ドライブフィールも艶っぽいんだ。ただ速いだけでなく、ハンドルを切って曲がる時の感じが動物っぽいというか、生き物に乗っている感じがする。良くできた機械に乗ってると感じさせるドイツ車とは、また違った魅力があるね。
船山:そしてアルファ ロメオで一番新しいモデルが、このステルヴィオというわけですね。

Alfa Romeo STELVIO。アルファ ロメオ初のSUV。ネーミングは、48のヘアピンカーブを持つことで知られるステルヴィオ峠に由来。悪路走破性能よりも、ハンドリングが自慢。ファーストエディション¥6,890,000
サトー:そう。それにしても、最近はSUVが多いと思わない?
船山:思います、思います。日本車も輸入車も、背が高いモデルばっかりですもんね。
サトー:そんななかにあって、アルファ ロメオのSUVはひと味違う。まるでスポーツカーみたいに軽快に走るんだ。こんなに切れ味の鋭いSUV、見たことない。
船山:ルックスもほかのSUVと違って、シャープですよね。
サトー:最高性能版は、フェラーリも関わっているV6エンジンを積んでいて、これがまた音といい加速といい、最高。
船山:決めました! 僕、仕事をがんばってステルヴィオを手に入れて、カヒミみたいな女のコを乗せて宇都宮に凱旋帰国します!
サトー:宇都宮でどこに行くの?
船山:モチ、餃子のみんみんです。
〜サトータケシ今回の教訓!〜
アルファ ロメオを知ることは、車と伊太利を知ることです
