全米オープンを制した大坂なおみ【写真:Getty Images】

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米の国民的トーク番組に出演し、名物司会者と爆笑トーク繰り広げる

 テニスの4大大会、全米オープン女子シングルスを制した世界ランク7位・大坂なおみ(日清食品)が米国版「徹子の部屋」ともいうべき、国民的人気トーク番組に出演。司会の人気コメディエンヌ、エレン・デジェネレスに抱腹絶倒のナオミ節を炸裂させている。

 13日に帰国するまで新女王は米メディアで引っ張りだこだった。放送局「NBC」のお昼の人気番組「エレン・デジェネレス・ショー」にも登場。エレンから全米オープン優勝を祝福され、感想を聞かれた大坂は想像の斜め上を行く第一声を残した。

「嬉しい。そうね……ごめんなさい。でも、あなたが実在しているなんて、すごく変な感じです」

 満面の笑顔で話し出すと、世界的人気を誇る司会者は思わず目を大きくパチクリ。スタジオは大爆笑に包まれた。

「いつもはホログラムを送るんだけど、今日はあなたに会うためにここにきたのよ」と返されると、笑顔のまま頷いた大坂。決勝戦で主審の判定に激怒するなど、大荒れだった“セリーナ劇場”中の心境についても質問されると、集中力と冷静さを保つことができた“大坂家の教え”について明らかにし始めた。

「小さな頃から、対戦相手が激昂している時には、目を背けるように教えられてきました。とにかく、目を向けない。そして、背を向けて、自分のことに集中するように言われてきました。だから、自分はそうするように心がけました。心の中では一体どうなっているのか、本当に知りたかった。本当に何が起きているのかわかりませんでした。全然聞こえなかったですし、目を向けなかったので。観衆が大騒ぎしていたので、本当に振り返りたかった。でも、できなかったの」

表彰台でセリーナからかけられた言葉は「本当に嬉しかった」

 チェアアンパイアに暴言を吐くセリーナの姿を一切見なかった。それは幼少時からの教えだったが、実際は何が起きているのか見たい衝動に駆られていたことをお茶目に告白すると、スタジオからは笑いも起きた。

 ブーイングが巻き起こる表彰式では、セリーナから話しかけられていた大坂。「どんな言葉をかけられたのですか?」と聞かれると、白い歯を輝かせながら「何だったと思います?」と逆質問。「あんた、最高だねぇ」というエレンのギャグに満足そうに笑うと、「彼女は私を誇りに思う、というようなことを言っていたの。観衆はあなたにブーイングしているわけじゃないのよ、とも。だから、彼女の言葉は本当に嬉しかった」と正解を明かしていた。

 優勝決定直後はベンチで座りながら、タオルを目深に被っていた大坂。エレンから「メールを打ってたの? あのタオルの下では一体何が起こっていたの? 編み物していたの?」と質問されると、新女王も思わず爆笑。

「念のためにスピーチしなければいけないものを読んでいました。だって、私は話すのが上手じゃないので」とタオルの下の“真実”を明かしていた。

 すっかりリラックスした様子で天然トークを炸裂させていた大坂。豪快なテニスのみならず、名司会者とともに天真爛漫な魅力を存分に披露し、アメリカのお茶の間も魅了した様子だ。(THE ANSWER編集部)