もはや空飛ぶ高級コンデジ! DJI Mavic 2 Pro/Zoom体験レポート
▲ハッセルブラッドと共同開発した1インチCMOSセンサー搭載カメラを採用したDJI Mavic 2 Pro(税込み18万9800円)

▲カメラ部には「HASSELBLAD」のロゴが大きく入っています
DJI Mavic 2 Zoomは1/2.3インチCMOSセンサーを搭載。解像度は1200万画素とDJI Mavic 2 Proには届きませんが、デジタル2倍と光学2倍ズーム(24~48mm相当)を組み合わせ、最大96mm相当の中望遠撮影が可能。また9枚の写真を自動撮影、合成し、4800万画素の超高解像写真を生成する撮影モードが用意されています。

▲デジタル2倍、光学2倍、最大96mm相当の中望遠撮影が可能なDJI Mavic 2 Zoom(税込み16万2000円)

▲上がDJI Mavic 2 Pro、下がDJI Mavic 2 Zoom。カメラ以外のハードウェア的な仕様はまったく同じです

▲DJI Mavic 2 Proの前面

▲DJI Mavic 2 Proの背面

▲DJI Mavic 2 Proの左側面

▲DJI Mavic 2 Proの右側面

▲底面には着陸時に自動で点灯するLEDライト(中心が黄色い部品)が新設されています

▲静音性を高めた新たなプロペラが採用されています

▲出力を向上し、静音性を高めた新型モーターが搭載されています

▲バッテリー容量は3850mAh。従来のバッテリーは使用できません

▲コントローラーは新型。「DJI Mavic Air」と同じくレバーを取り外せます

▲新型コントローラーは背面にふたつのボタンが新設されました
DJI Mavic 2 Zoomだけの独自機能が、クイックショットに新たに追加された「ドリーズーム」。被写体から離れながらズームインすることで、被写体のサイズは変えずに背景の遠近感だけを変化させ、背景が近づいてくるような視覚効果を得られます。
▲ドリーズームのデモ
両機種に共通する進化点としては、まずインテリジェント機能が挙げられます。今回新たにハイパーラプス撮影機能を搭載。ハイパーラプス動画を撮影しながらマニュアルで飛行する「フリー」、被写体の周辺をサークル状に自動飛行する「サークル」、直線飛行中にカメラを被写体に固定して撮影する「コースロック」、あらかじめ設定した経路通りに飛行、撮影する「ウェイポイント」などのモードが追加されました。
▲フリー、サークル、コースロック、ウェイポイントのデモ動画
自動追尾撮影機能は「アクティブトラック2.0」に進化。メインカメラと前方のデュアルビジョンシステムが3Dマップを作成し、新開発された「軌道アルゴリズム」が被写体の経路を最大3秒先まで予測。3Dマップは障害物も検知するので、被写体が障害物のうしろに隠れても、被写体を見失いにくくなっています。また被写体の移動速度は最大72km/hまでフォローできるので、高速道路などを走っていないかぎりは車やバイクも追尾可能です。
▲体験会で実施されたアクティブトラック 2.0のデモ。女性が仕切りのうしろに回っても、直前の移動スピードに応じてカメラが追尾しています
光学設計、イメージセンサーは異なりますが、基本画質は両モデルともに向上しています。動画撮影は新たにH.265圧縮コーデックによる最大100Mbps録画に対応。静止画撮影では、撮影枚数を増やして画質を向上させた「拡張HDR機能」を搭載。またダイナミックレンジは、DJI Mavic 2 Proは最大14ストップ、DJI Mavic 2 Zoomは最大13ストップを実現しています。
安全性能もグレードアップ。DJI Mavic 2は全方向にセンサーを搭載し、「FlightAutonomyシステム」を強化。飛行経路上にある障害物を自動的に検知し、衝突を防ぎます。
また進化した「Advanced Pilot Assistance System(高度操縦支援システム)」を搭載。8つのセンサーにより機体の周囲を分析し、コントローラーのトリガーを倒すだけで、停止することなく自動的に障害物を避けて飛行します。また底部には自動で点灯するLEDライトがふたつ搭載されており、暗い環境でも安全に着陸可能です。
運動性能も向上。空気力学の観点からボディーは再設計されており、DJI Mavic 2の抗力は19%低減。出力を向上し、静音性を高めた新型モーターを採用することで、スポーツモードで最大速度72km/hで飛行可能となりました。最大飛行時間も4分増えた31分を達成しています。

▲後方、後方両サイド、後方上面にセンサーを新設。全方向の衝突を防ぎます
▲Advanced Pilot Assistance System(高度操縦支援システム)のデモ。コントローラーを倒すだけで滑らかに障害物を回避していきます
動画伝送システムも「OcuSync 2.0」として刷新。2.4GHzおよび5GHzの両周波数に対応しており、アップリンクとダウンリンクのデータストリームに異なる周波数を利用可能です(日本国内は2.4GHzのみ利用可能)。また最大伝送距離8km(日本国内は5km)の1080p動画転送を実現しています。日本国内では制限がありますが、電波法を遵守するためにやむを得ない仕様です。
さて、最後に体験会で撮影した写真、動画を見てみましょう。

▲これはDJI Mavic 2 Proで撮影した写真(焦点距離28mm、シャッタースピード1/240、露出補正-0.30eV、f値5.0、ISO感度100)。解像度は5472×3648ドット。解像感は非常に高いですね。芝生の質感も細かく描写されています。あいにくの曇りでしたが、緑色も色鮮やかです ※横785ドットにリサイズしています

▲これはDJI Mavic 2 Proでf/11まで絞って撮影した写真です(焦点距離28mm、シャッタースピード1/30、f値11.0、ISO感度100)。手前から奥までピントが深く撮影できています ※横785ドットにリサイズしています

▲これはDJI Mavic 2 Zoomの光学望遠端で撮影した写真です(焦点距離48mm、シャッタースピード1/400、f値3.8、ISO感度110) ※横785ドットにリサイズしています

▲これはDJI Mavic 2 Zoomの「48MP超解像度写真」機能で撮影した写真(焦点距離24mm、シャッタースピード1/1000、f値2.8、ISO感度100)。解像度は8000×6000ドット。9枚の写真を撮影・合成することでDJI Mavic 2 Proを上回る高解像度の写真を生成できます ※横785ドットにリサイズしています
▲これはDJI Mavic 2 Proで撮影した動画です
今回は天気のコンディションがよくなく、また撮影時間も短かったので、いろんなパターンの撮影を試せなかったのですが、特にDJI Mavic 2 Proについては、高級コンデジに近いポテンシャルが感じられました。改めて製品を借用して、画質レビューを実施したいと思います。
DJIによればDJI Mavic 2 Proのほうが売れ行きが好調とのことですが、DJI Mavic 2 Zoomもドリーズームなど独自の撮影機能が魅力です。ただ結構な高額商品なので、さすがに2台購入するのは厳しいですね。ハードウェア的にカメラしか差異がないのであれば、両方のカメラ機能を楽しめるように次期モデルではカメラユニット交換式となることに期待したいところです。
