「データが社会の共通言語になる」武蔵大学の教育とは?
「世界最高水準のロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの学術指導の下、日本で武蔵大の教員が英語で講義をする。留学費用の負担がないのがメリットだ。マクロ経済学、国際ビジネス、海外関係論などをリベラルアーツとして学ぶ。これを足がかりに卒業後は、ロンドン大の多様な専門大学院などへ進学する道が開ける」
―社会学部では「グローバル・データサイエンスコース」を始めました。
「これからは英語とデータが社会の共通言語になる。学園の教学と経営をつなぐ有馬朗人武蔵学園長(元文部大臣)が、よい研究者を集めてくれた。企業は『どのようなデータをどのように活用するか』が分かる営業や販売の文系人材を求めている。日本ユニシスや広告代理店のアサツー ディ・ケイと、講座などで連携している」
―教育研究の変化を支える経営が重要になりますね。
「学園は無借金経営だが、語学研修に送り出す学生が増えてお金がかかる。大学の年間運営約55億円のうち、給付型奨学金は1億円超。通常の大学が1%程度なのに比べて踏み込んだ支援をしている。また教員研修のサバティカル休暇も4年に1度程度と多く、個人研究費もしっかり出している。小規模でも強くてぴかぴかの大学にすることが、東京ならできる。今はその投資の時期だ」
【略歴】ねづ・こういち 73年(昭48)慶大商卒。75年東武鉄道入社。82年東武百貨店取締役、90年専務、99年社長、13年会長。根津育英会では87年理事、06年理事長。東京都出身、68歳。
