前半戦5位と苦しんだ中日(C)KYODO NEWS IMAGES

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 11日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター ヤクルト-巨人戦』で解説を務めた山本昌氏が、放送中に古巣・中日の前半戦を総括した。

 落合博満氏が監督を務めた8年間で、投手力を中心にした守り勝つ野球で4度のリーグ優勝、1度の日本一と、黄金時代を築いた。黄金時代の主力選手たちの多くがユニフォームを脱ぎ、現在は2013年から球団ワーストとなる5年連続Bクラスに沈む。今季も前半戦、37勝43敗1分の5位で終えた。

 山本昌氏は「(ビシエド、アルモンテ)両外国人選手が4、5月はかなり打っていましたけど、そこでも(シーズン通算で)勝ち越せていなかった。当然あの2人も落ちていきますし、周りの選手も調子の悪い期間が長かった」と分析。

 また、チーム防御率リーグワースト2位(4.42)の投手陣については、「先発、中継ぎ、抑え、全てで苦しんでいると感じますね。特に中継ぎ陣の役割がしっかり決まっていませんのでね。ここが大事だと思うんですけどね」とチクリ。

 山本昌氏が指摘した救援陣は、チーム救援防御率はリーグワーストの5.47と安定感を欠く。開幕から抑えを務めていた田島慎二は防御率6.00と精彩を欠き、守護神の座をはく奪された。セットアッパーとして期待された谷元圭介も8試合の登板で、防御率14.90。昨季は先発・中継ぎでフル回転だった又吉克樹も、防御率6.55とピリッとしなかった。リリーフ陣の台所事情が厳しい中、祖父江大輔、ルーキー・鈴木博志の安定した投球が光った。

 「もうちょっと上でやれる戦力はあるのになと思います。中々調子のいい選手が揃わなかった」と山本昌氏。中日は5位ではあるが、3位・阪神とのゲーム差はわずかに1.5。後半戦はなんとか巻き返し、2012年以来のAクラス入りを果たしたいところだ。

(ニッポン放送ショウアップナイター)