短大と看護専門校が統合した公立4年制大学、地元「小松」の期待
前身は公設民営で設立された小松短期大学(1988年開学)と、こまつ看護学校(1995年開学)。公立小松大学は両校の教育内容を継承し、3学部を設置する。
こまつ看護学校は末広キャンパス(同)として保健医療学部2学科を設置し、このうち臨床工学科を国公立大学で初めて設ける。また、JR小松駅前の複合ビル「こまつアズスクエア」に中央キャンパスを置き、国際文化交流学部1学科2コースが入居する。
設置者の小松市は「産学官の連携や地域との共創で、世界とふるさとで活躍するひとづくりを力強く進める」(和田愼司市長)とできる限りの支援を約束する。
地元で開学する四年制大学に、地域の中小企業も期待を寄せる。「グローバル人材を育ててほしい」と希望するのは、化学繊維の加工製造を手がけるサンコロナ小田(小松市)の小田外喜夫社長。「当社なら海外でも仕事ができる。学生は地元企業へも目を向けて」と要望する。
「インターンシップ(就業体験)や講義など、さまざまな面で協力したい」と連携に前向きなのは、ライオンパワー(同)の高瀬敬士朗社長。電線加工機のほか、医療機器も製造しており、「保健医療学部とも連携できるのでは」と意欲を示す。
受験生からの注目度も高く、一般入試の倍率はA・B日程の合計募集人員180人に対して、志願者数は1513人と8・41倍の倍率だった。
若者の地元定着という期待を背負いつつ、優れた人材の輩出と産学官の拠点としての役割も担う公立小松大。取り組みに注目していきたい。
(文=金沢・本荘昌宏)
