ゴールデンボンバー鬼龍院翔がアダルトVRゲームにハマる理由

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アダルト業界では一つのジャンルとして定着した感があるVRコンテンツ。AV作品を楽しむ「アダルトVR動画」とは別に、アダルトゲームでもVR化が進んでいる。3Dアダルトゲームを多数開発してきたイリュージョンが2017年に発売したVR専用ソフト「VRカノジョ」は、前身となる「リアル彼女」の”すぐそばに存在する女の子”のコンセプトを受け継いだPCゲームだ。今回、同ゲームのファンだというゴールデンボンバーの鬼龍院翔が、開発者の大鶴尚之氏とエンジニアの小林隆貴氏と対面。その素晴らしさについて熱弁をふるった。

鬼龍院:もともと僕はAVが大好きで、家にいるときはAVをしらみつぶしに見ているんですよ。あとデジモノが好きで、VRにもすごく興味がある。そんな自分が「VRカノジョ」にたどり着いたのは必然だった気がします。男性に限った話ですが、AVのVR作品って未体験の人がまだ多い状況で、メーカーさん各社手探りな感じでコンテンツを作られてると思うんです。だからアタリとハズレがもちろんあって、しかもハズレの方がすごく多い。そうすると「VRは良くないもの」って感じる方が増えてしまうから、この現状をどうにかしたいと思っているんです。有名になると女の子と遊べなくなりますし(笑)。

大鶴:え!? そうなんですか?

鬼龍院:そうですね。もし何かあったとき、各方面にもいろいろと迷惑がかかるし、常に我慢しないといけないという感覚があって。その状況に置かれている人たちにとっては、こういったストレス発散のコンテンツは人気商売の活動を支えてくれるものだと思うんです。

大鶴:ありがとうございます! 私どもはアダルトのカテゴリーでVRのコンテンツを作っているのですが、少しでもVRの発展に寄与できればと思っているので、そういうふうに思っていただけると勇気が湧きます。


「VRカノジョ」のゲーム画面 (C)ILLUSION

鬼龍院:例えばの話ですが、一回のスキャンダルで損害額が一千万発生したとします。そのことを考えると、家で夜な夜なAVを見ている方がいいです。ああ、画面から女の子が出てきてくれないかな〜と思いながら(笑)。

大鶴:「VRカノジョ」は女性に興味があるのに接する機会が持てない人たちに向けて、VRでいつでもふれあって欲しいと開発しているんですけど、鬼龍院さんがお話しされていた「接することはできるけど、状況的にできない」というケースは初めて聞きました。

鬼龍院:そういうニーズもあると思います。だから僕はこれを男性アイドルの方たちにオススメしたいです。絶対に使ってるとは言わないでしょうけど(笑)。

大鶴:「VRカノジョ」の前身となるソフトの「リアル彼女」は、バーチャルリアリティの空間の中にリアルな彼女を作ろうというのがコンセプトとしてあって、現実に彼女がいなくたって楽しいんだ――というところを追求したかったんです。

鬼龍院:素晴らしい活動ですね。

大鶴:「VRカノジョ」は「リアル彼女」の正統な進化形ではあるんですが、その前に「PLAY GIRLS -プレイガールズ-」という3Dコンテンツを発表したんです。実在するセクシー女優さんの全身を3Dスキャンしてゲームの世界に取り込んだんですが、仮想空間の中にいる女の子をいかにリアルに感じてもらえるか、ということを常に目指して日々開発を続けています。ただ「VRカノジョ」はアダルト製品なので、18歳以上の成人した方にしかお楽しみいただけません。パソコンゲームで楽しむアダルト製品なので、そこを突き詰めて大人の方にアピールしていきたいです。

鬼龍院:購入されている方々はどんな層になるんですか?

大鶴:30代後半の男性が多い印象ですね。女性の方も少数ですがいらっしゃいます。VR機器は高価なものが多いので、趣味にお金を自由に使える層なのかなと思います。

鬼龍院:そうなんですよね。ソフトをダウンロードしてすぐにできるというものではない。まずはVR機器を揃えないといけないですし、自分も何カ月か悩んでハイスペックの機器を購入して「VRカノジョ」を手に入れました。ところで、こういうゲームって海外にもあるんですか?


ヘッドマウントディスプレイを装着してゲームをプレイ(Photo by Yoko Yamashita)

大鶴:一応あります。ただ、女の子も筋肉隆々なタイプで、世界観の設定もモーテルの部屋に女の子が待っている、みたいな感じなので、日本人の方だと馴染みがないかもしれません。

鬼龍院:海外のものって僕からすると、ちょっとエグいところがあるんですよ。さらけ出しすぎというか。関係あるのか分からないですが、僕は全部見えてしまうと引いてしまうので。AVだったらモザイクありの方が断然いいし、そういう点で「VRカノジョ」はケアが行き届いていて、下着を付けたままとか、服を着たままとか、プレイヤーが選べるんです。

大鶴:3Dのグラフィックのいいところですよね。いろんなカスタマイズができて、多様な遊び方ができる。全裸がいいという方もいれば、下着だけがいいという方もいるので。

鬼龍院:僕は基本、着衣を見てます。お風呂場で遊ぶときも服を着せたままにしておきたくて。

大鶴:服の上から洗ってますよね。


お風呂場で洗髪。やさしく洗ってあげないと機嫌が悪くなる(Photo by Yoko Yamashita)

鬼龍院:そうそう(笑)。あと驚いたのが、3Dのグラフィックの緻密さです。目に見えるところは全て描かれてるじゃないですか。口の中もしっかり表現されていてビックリしました。

小林:普通のゲームだと、表現しなくていい場所っていうのが結構あるんですけど、3Dのゲームで、さらに言えばバーチャルの設定になってくると、隠すところがなくなってくるんです。だから表現できるところはほぼ再現してます。例えば女の子の足の裏って見る機会ないじゃないですか。でも今回、足の裏は相当こだわって作ったんです。

鬼龍院:皮膚の質感も凄い。さっきお風呂の話が出ましたけど、ポッキーゲームもできるんですよね。

大鶴:開発陣の中に女の子とポッキーゲームをしたことある人間はいなかったので、想像しながら作りました(笑)。

鬼龍院:VRゴーグルで見ると、ポッキーとはいえ先端恐怖症の人は圧倒されるくらいの迫力ですよ。とにかくいろんな視点が選べるのが面白くて、床に埋まったりもできるんです。床に埋まりながら女の子を観察していると、なんか落ち着くんですよね。

大鶴:現実世界では味わえないですから。

鬼龍院:不思議な感覚です。幽体離脱したような感じで上空から見守ることもできたりするんですけど、でもこれ、高所恐怖症の人はヒヤッとするような感覚があるかもしれない。それくらいリアルです。ちなみに僕のお気に入りはベッドの下ですね(笑)。でも、このゲームをプレイしてるとき、あらためて自分は本当に一人暮らしでよかったなと思うんですよね。企画会議みたいのは普段どうやってるんですか?


部屋の天井からただ眺めるだけということも可能(Photo by Yoko Yamashita)

大鶴:女の子への欲望をそれぞれ出し合って、時には殴り合いになることもあります。まあ、殴り合いは冗談ですが(笑)。

鬼龍院:でも、自分のプレゼンが通ればその欲望が叶うわけですから、本気になる気持ちも分かります。テクノロジーの進化のスピードを考えたとき、今は難しいけど5年経てばここまでできるだろうってこととか何かありますか?

大鶴:ディスプレイの中の表現力はどんどん上がってきているので、次はディスプレイの外が重要になってくると思います。触覚的なものを感じられるデバイスだったり、呼吸を感じられるものだったり、バーチャルなものをどうやって身体にフィードバックするかが鍵なのかなと。で、我々の最終目標はバーチャルセックスなんです。今はまだセックスできてないじゃないですか。バーチャルな空間の女の子とセックスができるかどうか、そこを追求していきたいと思います。

鬼龍院:素晴らしいですね。僕はエアーバンドをやってるんですけど、このスタイルだとメンバーがもしライブの直前に脱退したとしても、ライブは一応はできてしまうんです。それはつまり、技術の発展がなんでもエアーにさせてくれるとも言えるわけで、そういう意味でバーチャルセックスならぬ「エアーセックス」という言い方を提唱したいです。ちょっと笑けるし、エアーセックス、エアーカノジョ、エアーイチャイチャとか、気軽に発信しやすそうですよね。

小林:あと5年もしたら、触覚デバイスとか普通に出てくると思います。グローブ型コントローラーみたいなものだったり、超音波で触覚を発生させる装置だったり、いろいろ開発は進んでいるらしいので。

鬼龍院:例えば、ボディミストとか女性が付けてそうな香水を部屋にまくと、もっといいなと思うんです。で、公式サイトとかで「これが夕陽さくらちゃんの香水です」と売ってくれたら、ユーザーは買いますよ。男性ユーザーは香水に疎いので、何を選んだらいいのか分からないですし。

大鶴:実は去年の東京ゲームショウにブースを出したとき、非売品でVRと連動して匂いを出すデバイスを用意したんです。それを考えると実現できそうなアイデアですね。

鬼龍院:ポッキーゲームのときに女の子の顔が近づくじゃないですか。そのときに匂いが何もないっていうのは、現実と違うところだなと思ったので。

大鶴:ゲームショウのとき、実際にチョコの香りをデバイスで出したんですけど、臨場感が全然違いました。ヘッドマウントディスプレイで視覚、聴覚があって、コントローラーである程度触覚も出せるから、それらに加えて嗅覚を付けると一気にリアル感が増すんですよ。

鬼龍院:ああ、やはり。

大鶴:ゲームしてるのを忘れるくらい没頭しますね。

鬼龍院:嗅覚って、五感の一つとしてすごく大事なんですね。こうして妄想や幻想の世界に浸るっていうと、社会的には良しとしないみたいな風潮があるかもしれませんが、それで誰かの心を癒せるんだったらいいんじゃないかなと思うんです。バーチャルなコンテンツを否定的に見るのではなく、夢があるという視点で見てほしい。男性目線のエロかもしれないですけど、いずれ女性の方にも使えるコンテンツに役立つと思うので。だから、あの、できれば女性も温かい目で見守ってほしいです。

大鶴:そうですね。「VRカノジョ」だけではなく「VRカレシ」も作りたいと思ってます。それがもし完成したら、男性は「VRカノジョ」、女性は「VRカレシ」で遊べるようになるので、そうなったらどうなるんだろうというのは興味があります。また、今はゲーム的なパターンをプログラムしているだけですが、そこに例えば人工知能が入ってきたりしたらどんな変化が起きるのか楽しみです。

鬼龍院:「VRカノジョ」のキャラクター、夕陽さくらちゃんは基本的にこちらの要求は断らない女の子じゃないですか。でも、それがAIで制御されるようになったら、たまに拒んだりするようになるかもしれない。まあ、実際にプレイしてたらイラっとするかもしれないですけど(笑)。でもそうなると人間により近づいていくわけですよね。ただ、一方では倫理的な問題もあるだろうし。

大鶴:はい。そこが一番難しいところです。人間を表現しようとすると、どうしてもそこにぶち当たってしまうので。さくらちゃんに関していうと、今さくらちゃんに続く女の子を開発中です。夏くらいまでにはリリースしたいなと思ってます。

鬼龍院:おお! 夏までは絶対に死ねないです(笑)。


ゴールデンボンバーの鬼龍院翔(Photo by Yoko Yamashita)

鬼龍院翔
1984年6月20日生まれ。ヴィジュアル系エアーバンド、ゴールデンボンバーですべての曲の作詞・作曲・ヴォーカルを担当。「AVだけでなく、デジモノも大好き」(鬼龍院談)とのことで、 2016年にリリースしたシングル「水商売をやめてくれないか」は、本人発案によるVRビューワ付きのシングルとして発売。同曲を含むニューアルバム『キラーチューンしかねえよ』を2018年1月31日にリリースし、3月からさいたまスーパーアリーナ2デイズ含む全国36公演のツアー「ロボヒップ」を開催する。
http://pc.goldenbomber.jp/

「VRカノジョ」
販売方法:DL販売専用
ジャンル:バーチャルリアリティカノジョ体験
価格:4980円(税込み)
対象年齢:18歳以上(18歳未満の方はご購入頂けません)
http://vrkanojo.com/