斜め向きの顔や、めがねをかけた10年前の学生時代の画像でも顔認証できる

写真拡大

 パナソニックは、斜め向きの顔やサングラスを着用した顔も認証するシステム「フェイスプロ」を8月に発売する。ディープラーニング(深層学習)と呼ばれる人工知能(AI)を採用し実現した。年内に、マスクを着用した顔を照合する機能も追加する。消費税抜きの価格は、カメラ4台とレコーダー、サーバーなどの最小構成で500万円。空港や鉄道、スタジアムなどの監視システムとして提供する。

 事前登録した顔画像から本人を認証するシステム。登録画像が10年ほど昔でも認証する。複数のディープラーニングを組み合わせることで、正面だけでなく斜め向きにも高精度に対応できる。

 パナソニックのデジタルカメラで培った技術も応用した。画像全体から顔を抜き出した上で、顔がカメラ正面を向いているなど「ベストショット」の画像だけをサーバーに送る機能を搭載。

 データ量を2割以下に圧縮することで、ネットワークとサーバーの運用コストを最大で半減できる。逆光や画像ぶれも補正する。