27日深夜放送、テレビ東京「追跡Live!SPORTSウォッチャーSP 怪物再会!アイツは俺よりスゴかった!」では、横浜F・マリノスに所属する中澤佑二がゲスト出演。中学時代に憧れたという旧友と再会を果たした。

「俺らは何やっても敵わないという衝撃を受けたのは今でも覚えています」と切り出した中澤は、「彦成中の増田はその当時大分有名だったと思います、地元で」と、増田知弘氏の名を挙げた。

埼玉県三郷市にある彦成中が他校と行った練習試合中のプレーが印象に残っているという中澤は、「(増田氏は)オーバーヘッドしたんですよ。キャプテン翼の空中でパチンとやるやつを。で、ちゃんと着地まで決めるみたいな。すげぇなと。キャプ翼読んでる場合じゃねぇと」と興奮気味に振り返った。

だが、増田氏とは三郷工業高校で一緒になるも、彼はサッカーを断念。中澤は「俺はコイツとサッカーできるんだと。凄いワクワクしたのを覚えています」といい、「『サッカー部入るんでしょ?』って訊いたら『やらない』って言ったんですよ。『ええー』ってなるじゃないですか。ちょっとショックだった」と話す。

すると同番組は増田氏を捜し、接触に成功。「いきなり名前が挙がるって光栄ですけど、いやぁビックリしますよね」と驚いた増田氏は、「あんまり、その当時は皆に言ってなかったと思うんですけど、自分の中では初めて味わった挫折感みたいなのをその時に感じました」と中学でサッカーを辞めた理由を明かす。

それは中学3年生時に行われた埼玉県選抜の選考会のこと。「室内でちょっとしたボール捕り」が行われると、いつ始まるか分からない状態で始まったため、増田氏はすぐさまボールを出されてしまって落選。「もしかしたら、そこが違っていたらやってたかもしれない」と振り返ったが、「単純にそれだけで諦めちゃうんだったら、それまでだと思う」とも。

現在はアパレルブランドで店舗のチーフを務めるなど、サッカーとは違うフィールドで活躍している増田氏。中澤の印象を訊かれると、「ボンバー中澤。その当時坊主だったので坊主のイメージしかなかった。中澤だって(知った)、その時ちょっと興奮しましたよね」と語り、その学生時代については「やっぱりストイックでした。一人で息巻いて皆を鼓舞してリーダーシップを取って」という。

また、番組が引き合わせる形で約20年ぶりに再会を果たすと、お互いに「変わってないね」と大笑い。増田氏は「一番最初に覚えていたのが、中澤に『サッカー部入りなよ』って2回くらい言われた。その時から本当に(中澤は)サッカーの事ばかり考えていて、ストイックにやってた」と当時の記憶を明かしたほか、「思いの強さが日々の行動を生んで、その積み重ねがあって今の中澤選手があると思う」としみじみ語った。