「女性にとっての結婚生活の幸福度は、義両親に左右されるのではないか」とのテーマがSNS上で話題になっています。きっかけは「全国のお姑さんに覚えておいてほしいこと」という投稿で、その内容は「嫁はよそのお家の大事に育てられたお嬢さん」「嫁は息子の家政婦ではない」「嫁入りして同じ名字になったとしても嫁は他人」というもの。これに対し「私は自分の娘には『結婚相手の親をしっかり見極める』ことをひたすら言うかな」「配偶者は結婚後に教育できるかもしれないけど親は無理」「将来的な同居や介護も視野に入れると、義両親の性格って重要」など、さまざまな意見が出されました。

 女性にとって「義両親」が持つ意味とはどのようなものでしょうか。オトナンサー編集部では、ラブライフバランス研究所代表で恋愛結婚カウンセラーの水野真由美さんに聞きました。

結婚後の相談の8割が「義両親」のこと

Q.「女性にとっての結婚生活の幸福度は、義両親に左右される」という考え方について、どのように思われますか。

水野さん「多くの方が結婚に際してぶち当たる壁の一つが『義両親との関係』ですよね。これは夫側も妻側も同様ですが、夫はコミュニケーション下手で不器用でも『外でしっかり働いていれば、それでよし』とされやすいのに対して、妻は日々の生活や育児などで、義両親との関わり合いがどうしても多くなるため、心理的・肉体的負担を強いられるのが実情です。また、夫には直接アレコレと言えますが、義両親とは心理的に距離がある分、ストレスがたまりやすいと言えます。弊社では、婚活中だけでなく結婚後の相談も受けていますが、その8割が義両親に関する悩みです。離婚原因の一つに挙げられることからも、義両親問題が大きなストレスであることが分かります」

Q.結婚前に、相手の両親との相性を確認する方法があれば教えてください。

水野さん「結婚前に相手の両親と会っても、まだお互いによそ行きの顔をしていますから(笑)、よく分かりませんよね。となると、見るべきは恋人と親との距離感です。何かにつけて『母が』『家が』と、親の意見や実家の用事を最優先させる人は結婚しても変わりません。そして『うちは代々○○で』『土地が○○もあって』など、家に対してやたらとプライドが高い人の家族も付き合いにくい可能性が大きいでしょう。自分も相応の家柄でないと何かと上下関係にこだわるので面倒です。また、いつも母娘で旅行や食事をするなど密着度の高い親子は、母の理想の夫像がまるで自分の理想であるかのように、母の意思が娘の意思に上書きされてしまうので、あたかも、母娘二人と結婚するようなものです。女性同士が結託すると威力絶大で、男性は太刀打ちできません」

意識が外に向いている義両親は楽

Q.女性にとって、良い義両親を見極めるためのポイントや、義両親とうまく付き合うために大切なことは何でしょうか。

水野さん「1番目は外向きな義両親であること。働いていたり、よく旅行に出かけたり、友達と楽しく遊んでいたりと、意識が常に外向きな義両親は楽です。意識が内側に向くと嫁にやたら目が行きますから、自分事に忙しく肝心な時以外無関心の義両親はオススメ。2番目は猫をかぶらないこと。良い嫁に見られるように最初に張り切りすぎると後々苦労します。素直が一番です。知らないことやできないことは『教えてください』の姿勢で。世代交代で自分たち夫婦が主役の時代が必ず来るので、最初は低い姿勢を貫きましょう。3番目はコミュニケーションを大切に。旅行に行ったらお土産を買う、記念日を覚えておく、などの気遣いが大切です。愛情はかけないとかけてはもらえませんから、若い自分が率先しましょう。4番目は結婚を先延ばしにしないこと。義両親の介護などを自ら進んでできるのは、それまで培ってきた時間があるから。義両親からの愛情を感じる間もなく介護が必要になっても気持ちが追いつきません。相手を思いやれる関係になるには時間が必要です。お互い元気で楽しく過ごせる時間を得るためにも、結婚はむだに先延ばししないことをオススメします。5番目は格差婚はほどほどに。義両親との関係が一番難しくなるのがこれです。ある女性は、彼の家にお食事に呼ばれところ、雑誌に出てくるような見事なテーブルセッティングを目の当たりにして『生活の質が違う』と実感。また『資産はどれくらいか』と聞かれた女性もいました。本人同士は『お互いが好きならそれでいい』と思いがちですが、親からすると結婚は家と家です。結婚によって、相手の親や環境、しきたり、教育などすべてにおいてつながりを持つことになるため、自分を取り巻く環境とあまりにかけ離れた環境に嫁ぐと、それを受け入れ合うことにお互い大きなストレスが生まれます。何となく感じる違和感は、価値観や生活の質、生き方の違いから生じるのです。とはいえ、別れるまでの理由にならない場合もありますね。その場合、いかに距離を取るかを考えましょう。『近くに住まない』『仕事で忙しい』『何事も夫婦で決める』というスタンスを一番最初に義両親に理解してもらい、自分の生活に対する姿勢や夫婦としての立ち位置を明確にしておくことが大切です」

Q.最後にひと言を。

水野さん「義両親も自分の大切な家族です。望むばかりでなく、まずは自ら愛情を持つ、年長者として尊敬の念を持つ、そして大切な人を産み育ててくれたことへの感謝を忘れない。こうした気持ちは忘れないようにしたいですね」

(ラブライフバランス研究所代表、恋愛結婚カウンセラー 水野真由美 聞き手:オトナンサー編集部)