「ロシアは何か特別」ジュムホールが、自身2個目のツアータイトル獲得[クレムリン・カップ]

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ATP公式サイトは、2度の選手権勝者となったダミアー・ジュムホール(ボスニア・ヘルツェゴビナ)が、初めてトップ35に上がる。と報じた。

ジュムホールは先月ロシアで、ボスニア・ヘルツェゴビナのテニスの歴史を作った。一度成し遂げた事は、もう一回起こりうる。
ボスニア・ヘルツェゴビナの初めてのATPワールドツアーチャンピオンとなったジュムホールは、リカルダス・ベランキス(リトアニア)を、6-2,1-6, 6-4で下し、1時間39分で「クレムリン・カップ」に勝利。自身2個目のツアータイトルを獲得した。

「本当に何が起きたのか分からない、ロシアには何か特別なものがある。分からないけれど、観客のおかげかもしれない」と試合後にジュムホールは語り、観衆をどよめかせた。ジュムホールとっては、一度も決勝に進んだことがなかった後、7つの出場大会の中で3回目の決勝進出となった。「サンクトペテルブルク・オープン」のチャンピオンであるジュムホールは、今シーズンロシアでは10勝0敗。10月23日のATPランキングで、これまでのキャリア最高位である31位に上昇した。

「特に考えてはいなかった。僕はただサーブを上手くやろうとしただけでそれが上手く行った。バックハンドも上手く行った」とジュムホールは語った。「僕は少しばかりラッキーだった。ラインに近いのが2度もあったよ。だけどそれがテニス、ゲームに勝つには幸運でなければダメさ。」

敗れたベランキスは「今日、彼は勝つべくして勝った」 とジュムホールについて語った。
モスクワに来る前の「ATPチャレンジャー・ツアー」でベランキスは戦った3試合の内2試合を失っている。「僕は、特に過去数週間の結果と比べ、この結果に満足している。自分のゲームが戻り始めたと思いたい。本当にこのまま、今年の残りをこの調子でいきたい。」

ウィーンの「エルステ・バンク・オープン」の1回戦で2人は再び対戦する事となっているので、ジュムホールとベランキスにとりこれが最後ではないだろう。次のトーナメントに集中したいと言っているジュムホールは、現時点では祝杯を待たねばならない。「それが済んだら、本当に盛大なお祝いになるよ」とジュムホールは笑った。

ジュムホールは、この優勝で250エミレーツATPランキングポイントを獲得し、132,990ドルの賞金を獲得。対するベランキスは、150ポイントと70,045ドルを獲得した。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「クレムリン・カップ」で優勝したジュムホール(「サンクトペテルブルク・オープン」出場時のもの)
(Photo by Igor Russak/NurPhoto via Getty Images)