ロジャー・フェデラー【写真:Getty Images】

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上海マスターズ優勝でテニス史の階段をまた一つ上昇、その記録とは?

 男子テニスの世界ランク2位、ロジャー・フェデラー(スイス)は上海マスターズ決勝でラファエル・ナダル(スペイン)を下し、今季ツアー6勝目を飾った。ATP公式サイトによると、これによりオープン大会歴代2位タイの優勝数になったと伝えている。

 今年に入って何度もマッチアップしているナダルに対し、6-4、6-3のストレート勝ちを飾ったフェデラー。記事では「試合前にナーバスになることもなく、いい形だった。1週間すべてでどのように試合に臨みたいかが明確だったよ。スタートから最後まで、リラックスできていたから、とてもいい形だった」と充実の1週間を振り返ったことを伝えている。

 フェデラーは全豪とウィンブルドンを含め、今季6勝。ATPツアー1000に限っても3勝と勝利数を積み上げている。そして、この優勝により、フェデラーはまたしてもある記録を樹立する。それは、オープン化以降のツアー合計獲得タイトル数だ。

 記事によると、公式戦タイトル数の「94」は、イワン・レンドルと並び、歴代2位タイとなった。4位がジョン・マッケンローの「77」、5位ナダルの「75」と比べても抜きん出た数字となっている。なお、1位に立つのは1970年代から80年代の伝説的選手として知られるジミー・コナーズの「109」だ。

 フェデラーからすれば、1位との差は「15」。今年、参戦するバーゼル室内、ロレックス・パリ、そして、シーズン最終戦であるATPツアーファイナルズで勝利を挙げ、伝説に一歩でも近づくことはできるか。これまでも数々の記録を打ち立ててきた現代テニスの生けるレジェンドは、歩みを止めない。