フレッシャーズ編集部

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かつては「結婚することによって社会的信用も増す」なんていわれたものですが、現在では晩婚化が進んでおり生涯独身の人も多いですから、結婚をそこまで重く見る人は少ないかもしれません。しかし「結婚が人生の一大イベント」であることに変わりはないですね。結婚の挨拶・報告はどうすべきなのでしょうか? 今回は、結婚の挨拶と報告のマナーを解説します。

■まずは自分の親へ結婚の報告をしよう

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結婚するとお互いの両親とのお付き合いも始まります。古い言い方かもしれませんが、結婚は家同士の結び付きでもあるわけです。ですから、結婚を決めたらまずは自分の両親に伝えることが第一です。

その際には、相手の氏名・年齢・勤務先・性格・なれそめなどの基本的な情報を伝えることを忘れないようにしましょう。もちろん大事な息子・娘の結婚相手ですので、根掘り葉掘り聞かれることになるでしょうが、差し障りのない範囲で最大限伝えるようにします。

■次に結婚相手の両親に挨拶

自分の両親に結婚の報告をしたら、次に相手の両親に挨拶に伺います。まず男性が女性の実家を訪問して両親に挨拶を行い、結婚の許しを得るというのが一般的です。次に男性の実家を訪問し、男性の両親に女性を引き合わせます。

男性が女性の実家に挨拶に行く際には、以下のような点に注意しましょう。

●遅刻厳禁!
予定した日時に遅れないことが大事です。ビジネスでも同じですが、遅刻は自分の信用に関わります。また訪問のアポでは、食事時など相手に迷惑を掛ける時間を避けるのがいいでしょう。「一緒にご飯でも」と誘われることがあるかもしれませんが、この場合は断ってはいけません。

●服装はきちんとした印象を与えるものに!
スーツ着用でなくてもいいのですが、女性の両親にきちんとした印象を与えるよう身だしなみを整えます。髪形、ひげなどにも注意し、清潔感をアピールできるようにしましょう。

●言葉遣いは丁寧に! 
いきなりなれなれしくしてはいけません。言葉遣いはあくまでも丁寧に。相手は初対面、しかも年上の人ですから、必ず敬語を使うようにしましょう。

●手土産を忘れずに!
手土産なんかなくてもいい、と言われたりもしますが、何事も最初が肝心。他家を初めて訪問するのですから何か手土産を持って行くのがよいでしょう。名の知られた高級菓子など、センスよく選んでください。

実際に訪問したら、まず玄関で自己紹介をします。「初めまして。○○○○と申します。本日はお招きにあずかりましてありがとうございます」とはきはきと述べましょう。しっかり相手の目を見て話すことも重要です。

応接間、リビングなどに通されたら、まずは下座に座ることにも注意しましょう。上座が勧められたら初めてそこに着座します。最初は雑談などをするでしょうが、機会を見て「実は本日お伺いしたのは……」と切り出します。緊張するでしょうが、うまく話し始めるきっかけを捉えましょう。

続けて「○○さんと結婚したいと考えておりまして、そのご許可をお願いに参りました」と話すのが良いでしょう。いささか格式ばった物言いではありますが、娘の結婚は両親にとっても一大事ですから、むしろその方が正解なのです。

ここでのポイントは「ご許可をお願いに」という部分です。二人の間では合意して結婚の意思があっても、両親にとっては(正式には)初めて聞く話です。両親の許可を得て、という点を強調することで好感度が上がります。「今度○○さんと結婚することになりましたので」などと言うと、これは事後報告になってしまいますから、古風なお父さんの場合には「誰が娘をやると言った!」などと怒りだしかねません。

話す内容、話の順番は前日によく考え、練習しておくことをおすすめします。

■職場での報告は順番が大事!

お互いの両親への挨拶が終わったら、親しい友人、また職場での報告を考えなければなりません。重要なのは職場での報告です。「なぜオレが後から聞くんだ」みたいなことを言いだす古風な人がいるかもしれませんから、報告の順番に注意しましょう。

1.直属の上司
2.同じ課・部の同僚
3.社内の仕事関係者
4.取引先など社外の人

の順番に報告するようにします。同僚や社内の友人に先にしゃべってしまう、というのはよくあることですが、その場合には直属の上司に報告するまでは他に漏らさないように口止めしておきましょう。

また、報告は始業前・ランチタイムなど勤務時間外がよいでしょう。結婚はあくまでも私的な話なので公私の区別をつけておきます。

結婚の挨拶・報告についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。結婚は人生の節目になる出来事です。結婚を機に生活ががらりと変わるという人も多いですね。この節目をうまく迎えるために、挨拶・報告をしっかり行うようにしてください。

(高橋モータース@dcp)