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 8月20日に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ・以下同)で、ダウンタウンの松本人志(53)が、SPEEDの上原多香子(34)の不倫騒動の話題に触れた。

 前週にあたる13日放送回で、上原の騒動に関しては触れられなかったことについて松本は、実際は番組側でカットされていたことを明らかにした。同収録前にスタッフから松本へ「上原本人がコメントを出していないこと」「週刊誌が一誌しか扱っていない」という理由から、本件を扱わないという申し出があったという。しかし松本は、一見タブー視されがちな話題についても、逃げずに取り上げていきたいという姿勢から、スタッフに相談の上「当たり障りのない話」を収録内でコメントしたのだという。

「結果的にはカットになり、『上原の件はフジで扱わないとなった』と松本に説明したようですが、同局の『とくダネ!』では本件を扱ったんです。それに松本は怒りを示した。松本に対する、あまりのツメの甘い応対に周囲の関係者も苦笑いだったとか」(芸能関係者)

 実際に上原の不倫騒動に関しては、宮迫博之(47)の不倫報道と重なったこともあり、そちらを優先して報道されるなど、メインとして取り上げる局が多くなかった。しかし、どうやらフジテレビとしては、上原をメインに取り扱えない理由がもう一つあるともされている。

「報道しない理由として、上原と同じ事務所に所属する比嘉愛未(31)への配慮があるとか。比嘉は現在、月9ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』に出演しています。本作が高視聴率で月9人気を取り戻しており、メインキャストである比嘉もその一助となっています。そのため、上原の件をいじることで、事務所との関係を荒立てたくないというのが本音なのでは」(芸能記者)

 フジテレビにとって上原の件を扱わないという対応は、は“自主規制”という考えがあったからなのかもしれない。

■若手エースを潰してしまった?

 さらに、フジテレビが事務所との関係を穏便に済ませようとするのには、別の所属タレントのことも気にかけているからだという。

「上原の事務所には、西内まりや(23)も所属しています。西内といえば、1月期放送の月9ドラマ『突然ですが、明日結婚します』で主演をつとめました。キャスティングが難航し急遽抜擢されたのに加えて、視聴率は低空飛行のまま終わり、大コケ作品の烙印を押されてしまいました。そのためフジテレビとしては、西内をつぶしてしまったという後ろめたさもあるのではないでしょうか」(前出・芸能記者)

 ちなみに西内といえば、月9出演以降目立った活動がない。出演しているCMは放送されているものの、事務所の公式サイトや自身のTwitterも3月で更新が止まっている状態だ。そんな開店休業中となっている西内だが、ドラマの制作発表の時には海外へ留学する予定だったことを告白している。

「西内としては当初の予定通り海外へ行き、引退したいくらいの状態にあるとも言われています。事務所としてはモデルから女優、そして歌手デビューさせるなどエースとして育てていた存在です。しかしドラマ・映画・歌といずれもパッとせず、モチベーションが落ちかけたところに、月9ドラマの大コケが拍車をかけたとされているようですね」(同・記者)

 100%フジテレビが悪いとも言い難いが、その一端を担っているとも言えるだけに今回は穏便に済ませたいのが本音なのだろう。

文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。