ラファエル・ナダル【写真:Getty Images】

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新世代の台頭が目覚ましい中、31歳のベテランが14年7月以来のトップへ

 男子テニス界の「BIG4」の一角、ラファエル・ナダル(スペイン)は8月21日に発表された最新のシングルス世界ランキングで、2014年7月以来となるトップへと返り咲いた。スペインの英雄はツイッターを更新し、ファンに向けて感謝のメッセージを発信。これを受け、ファンからは「永遠のNO1」「誇りに思う」といった熱い返信が届いている。

“帝王”となるべく、ナダルが再び世界の頂点に上りつめた。

 ATPはウェスタン&サザン・オープンの閉幕翌日に最新のシングルス世界ランキングを発表。アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が自己最高の6位にランクインするなど新世代の台頭が目覚ましい中で、31歳のナダルがアンディ・マレー(英国)に代わって1位に浮上した。2014年7月以来となる“頂点”に返り咲き、その喜びを応援してくれるファンと分かち合うべく、ナダルは公式ツイッターに感謝のメッセージ動画を投稿した。

「こんにちは、皆さん。言いたいことがあるんだ。サポートをありがとう。とても良い気分だ。今日は特別な1日となった。1位に返り咲くということは幸せなことだし、何よりも光栄なことだ。またすぐに会おう。僕は目の前にある戦いに向け、ハードに準備しているからね」

28日開幕の全米オープンで優勝し、1位返り咲きを祝えるか

 ナダルは世界ランク1位だった2014年、全仏オープンこそ優勝を果たしたが虫垂炎など健康面で苦しんだ。その後はグランドスラムのタイトルから遠ざかり、16年のリオデジャネイロ五輪でも3位決定戦で錦織圭(日清食品)に敗れ、銅メダル獲得はならなかった。

 それでも、今年の全仏オープンで史上最多10度目の優勝という偉業を達成。完全復活を果たすと、マレー、ロジャー・フェデラー(スイス)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、マリン・チリッチ(クロアチア)、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)、スタン・ワウリンカ(スイス)、錦織とトップ10のうち7選手が欠場したウェスタン&サザン・オープンでベスト8に入り、世界ランク1位に返り咲いた。

 これを受け、ATP中継サイト「テニスTV」も公式ツイッターを更新。「レベルアップ! ナダルが正式にNO1の座へと舞い戻った。そして世界ランキングは…」というメッセージが綴られた投稿では、ナダル、マレー、フェデラーの3人が陸上レースに挑み、見事にナダルが世界一に輝くゲーム風の動画が添えられている。

 ナダルのツイッターには、ファンから「あなたのハードワークがNO1に導いた。その座にふさわしい!」「おめでとう」「誇りに思う!」「俺らの愛するキングだ」「永遠のNO1だ」と祝福のメッセージが続々と寄せられている。

 28日に開幕する全米オープンで優勝を果たし、1位返り咲きを祝えるか。さらなる進化を目指すナダルの挑戦から目が離せない。