黒革の手帖|テレビ朝日公式サイトより

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 女優の武井咲(23)が主演する『黒革の手帖』(テレビ朝日系)の第5話が17日に放送され、視聴率が10.4%、前週よりも0.3ポイント下がったことが分かった。最近のドラマでは、視聴率2桁をキープできれば合格点と言われている中で、同ドラマはなんとか2桁台をキープ。しかし、今期ドラマの中で一時期は週間視聴率ランキング2位につけていたものの、今週は6位にまで下がってしまった。やはり、武井咲では力不足なのだろうか。

 前週に引き続き、大手予備校の理事長・橋田常雄(高嶋)との駆け引きがメインとなった第6話。島崎すみ江(内藤理沙)を使って手にいれた橋田の弱みにつけこんで、元子(武井咲)はまんまと破格の値段で料亭「梅村」を自分のものにする。そして、新たな野望は銀座一のクラブ「ルダン」を手に入れること。そのために「梅村」を手に入れたのだが、「ルダン」の売主が政財界のフィクサー・長谷川(伊東四朗)だと知った元子は、自ら売買の交渉に行き売買契約をとりつけたのだった。

 久しぶりにクラブ「燭台」のママ・岩村叡子(真矢ミキ)が登場したものの、今回は武井咲演じる元子以外には年配の俳優が3人(高嶋・伊東・江口洋介)のみ。1話から登場していた波子(仲里依紗)や中岡(高畑敦子)の登場もなく、盛り上がりにかける展開にはやくもマンネリ感が漂っている。

 第2話では視聴率12.3%を記録し、これから上昇していくと思われたが、やはり武井1人だけではメインをはれず、相乗効果を生んでくれる脇役女優陣がいないと結果が出せないようだ。だが、次回予告では、再び元子のライバル波子が登場。さらに、不穏な表情を見せていたクラブ「燭台」のママもこれから話に絡んできそうだ。ほかにも、衆議院議員秘書・安島富夫(江口洋介)の婚約者・堂林京子(江口のりこ)が元子と話しているシーンも放送され、女同士の醜い争いが繰り広げられそうな予感がぷんぷんする。

 5回目のリメイク作品となる『黒革の手帖』は、内容としてはすでに保証されているため結果を出せない場合、主演の役不足と言われてしまうのは避けては通れない。予告から想像するに、来週は見どころがたっぷりありそうだが果たして視聴率は回復するのか?武井には、脇役の女優陣に芝居を食われてしまわないように、ぜひ気合を入れて頑張ってほしいものだ。

文・吉本あや