Photo by Nicholas Kennedy Sitton(写真はイメージです)

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 8月9日放送の『ビビット』(TBS系)でお笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之(47)の不倫疑惑に対して、同じ吉本興業所属の「オリエンタルラジオ」中田敦彦(34)が「笑いで済ませられるレベルでもない」と冷静な表情で厳しく論じた。

 中田はこの日、番組で宮迫の不倫疑惑を取り上げると、「今は笑いで済ませれる時代でもないし、笑いで済ませられるレベルでもない。ホワイトであるなら説明する義務がある。闘病を支えてきた奥さんに対しても、あるのかなと思う」と芸人としての先輩に対して落ち着いた口調で正論を述べた。

 中田といえば、これまでもダウンタウン・松本人志(53)が茂木健一郎(54)に対して言った発言に対し、批判ともとれるブログ(4月15日)を投稿して物議をかもしたばかり。しかし、今回の宮迫に対しての批判は、2人の過去の発言に伏線があるようだ。

「中田と宮迫には、”不倫”という問題について過去に因縁がある。昨年4月29日の『バイキング』(CX系)でベッキーが文春に手紙を渡したことに対し、『あざとく感じる』と厳しく批判した中田の発言について、宮迫は、ベッキーの肩を持ったうえで中田のことを『憶測でもの言うな。会ったらぼくキレたろか思ってます!』と諌めた。中田としては、『ビビット』での発言を勝手に切り取られて、宮迫の熱血漢アピールのダシに使われた格好となり面白いはずがない。そうした因縁が今回の”宮迫批判”に繋がっているとする見方があります」(テレビ局関係者)

 同じ所属事務所の先輩だろうと仲間だろうと、不祥事が起きれば正論で斬る。こうした中田の情け容赦ない辛口コメンテーターぶりは、芸人仲間たちからは一様に不評だという。

「ワイドショーのコメンテーターをしている立場は分かるが、彼の発言は正論だけど”愛”がなさ過ぎる。『芸人なら笑いでツッコめよ』というのが周囲の本音で、宮迫批判には怒号も起きている。さらに中田が芸人として致命的なのは、自分に対するツッコミやイジリは受け付けないことで、芸人仲間からの信頼は完全に失っています」(放送作家)

 イジられ上手な芸人は愛されるが、イジられ拒否では嫌われる。正論しか言わない”perfect human”だとしても芸人仲間からの尊敬は集められていないようだ。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。