偽物大国とも言われる中国。政府も対策に乗り出してはいるが追いついていないのが現状だ。偽物を製造の業者もある意味凄い。本物が発売されるとすぐ、あるいは本物が発売する前から、中国ではもう偽物が販売されていることがあるほどだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 偽物大国とも言われる中国。政府も対策に乗り出してはいるが追いついていないのが現状だ。偽物を製造の業者もある意味凄い。本物が発売されるとすぐ、あるいは本物が発売する前から、中国ではもう偽物が販売されていることがあるほどだ。
 
 一方、日本では中国から海賊品が流入することはあっても、それが広く流通することはまずないと言える。中国メディアの捜狐はこのほど、日本に偽物が少ない理由について考察する記事を掲載し、「日本人は偽物を作る勇気がないのか!」と主張した。
 
 記事はまず、「日本では他者の知的財産権を侵害する海賊品を製造したり、偽の申告をしたりすることは社会的信用の深刻な毀損につながる」と紹介。当然、日本の商業界でも時おり、外国産を国産と偽るなどの偽装事件が起きることがあるが、その結果は悲惨だと論じた。
 
 日本では偽装をするなど、社会的信用を失う行為をすれば、どれだけ謝罪しても企業は銀行からの融資が受けられなくなったり、顧客を失ったりして、結局は倒産に追い込まれると主張。日本では海賊品を製造したり、偽造したりすれば、このような結末が待っているのだと指摘した。
 
 さらに記事は、「日本ではよく無人販売を見かけるが、お金を払わずに商品を取って行く日本人や、お金を払わずに逃げる人はいない」とし、だからこそ日本ではセルフサービスのガソリンスタンドがあるのだと主張。また、偽札を使う人もいないので、商店やスーパー、自動販売機には中国のような偽札鑑別機がないのだと指摘した。
 
 こうした日本人の精神性は、社会環境を整えることや、教育、医療などすべてに影響しているとし、日本が世界で生活しやすい国の1つであるのは納得できることだと紹介した。果たして中国は、偽物大国という汚名を払拭できる日はやってくるのだろうか。社会全体の環境が変化するにはまだまだ時間がかかりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)