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 8月2日に東京ドームで行われた、幸福の科学・大川隆法総裁(61)の特別大講演会『人類の選択』に、女優・清水富美加(22)が、出家後に初めて「千眼美子」として姿を現した。

 大川総裁が総指揮を務める来年夏公開予定の映画『さらば青春、されど青春。』の主題歌となる、『眠れぬ夜を超えて』を初披露。清水は同曲で、歌手デビューすることが決定的となっており、同教団関係者が中心となる観衆からも、反応も上々だったようだ。2月の出家騒動が大きな波紋を呼んだ清水は、5月から同教団の芸能事務所に所属し再スタートを切った。今月末から、清水の女優復帰作ともなる、同映画の撮影に入る予定だ。

 また3日には、かつて同じ事務所だった女優・のん(24)が、音楽レーベル「KAIWA(RE)CORD」(カイワ・レコード)を自ら発足したと発表した。昨年7月には、個人事務所である「株式会社non」を設立、今度は自らレーベルを立ち上げ、代表の肩書も背負う。活動はさらにアクティブになる見込みだ。

「一時は仕事が激減し、干されているとの噂もあったのんですが、声優デビューとなった昨年11月公開の映画『この世界の片隅に』が大ヒットし、人気は再び上り調子。今年6月には『LINEモバイル』のスペシャルテレビCMで、アカペラで披露し話題を呼びました。現在まで、楽曲の発表などはしていませんが、のんの歌手デビューにも注目が集まっているようです」(芸能関係者)

 清水、そしてのんが立て続けにメディアを賑わせる“復活劇”を、それぞれの元所属事務所関係者は、果たしてどのような想いで見ているのだろうか。

「彼女らの名前が出る度に事務所関係者は、『彼女たちの話はもうしないでくれ』と言うばかりで、ただただうんざりした様子です」(芸能記者)

 契約問題や出家騒動など、事務所サイドを見舞った騒動に関係者は辟易していたという。

■看板女優不在…“第二のガッキー”に過度な期待も

 また同事務所は、現在エース級女優といえば新垣結衣(29)ただ一人で、次期看板女優の育成が急務となっている状態だ。そんな中で候補に挙がっているのが、若手女優の南沙良(15)だ。26日に公開の映画『幼な子われらに生まれ』の出演が決まっており、 演技力、ルックス共に申し分ないと評判の逸材で、“第二のガッキー”との呼び声も高い。

「南の評価は確かに高いですが、それにしても15歳の少女に同様の働きを求めるのは酷です。積極的に推していくようですが、事務所が過度の期待を掛け、多忙のスケジュールを詰め込むようなことになると清水やのんと同様に、契約トラブルの要因にもなり兼ねない。それだけにタレントの扱いには慎重になってきているようです」(芸能記者)

 南は、能年玲奈や清水富美加らの抜けた穴を埋めることができるのか。のびのびとした環境で育っていってほしいものだ。

文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。