教育用ドローン「Airblock」でプログラミング、重量150gで安心・安全。7月14日発売、2.2万円



教育のICT化がどんどん進んでいく中、ついに教育向けのドローンが登場しました。子ども向けの教育用ロボットキットを開発・製造している中国のメーカー、Makeblockが新たに開発した『Airblock』は、プログラミングを学習できるドローン。スマホ/タブレットの専用アプリでAirblockを操作できるほか、自由にプログラミングして好きな動きをさせることも可能です。



Airblockはご覧のとおり、小さなプロペラがついたパーツが6つ、底面に2つの超音波センサーを搭載した中心のパーツが1つ、計7つのモジュールで構成されています。このモジュールを組み替えることで、ドローンモードのほか、ホバークラフトモード、さらに好きな形に作るカスタムモードの3つのモードが楽しめます。



ホバークラフトモード。同梱の「ホバークラフトベース」に組み込みます。「デコレーション用ステッカー」を付ければ、サメ型メカに!


カスタムモード。6つのモジュールの一部だけを使うことも。プロペラの向きを変えることで、機体の回転や動きも変わります。



『Airblock』は重量わずか150g。ホバークラフトモードでも195gと、軽量なのが特徴です。

各モジュールには発泡ポリプロピレンが使われており、落ちたり物にぶつかっても安心・安全。テスト操縦で飛ばしてみましたが、壁などにぶつかってもモジュールがバラバラになるだけで、ひとつひとつのパーツは壊れることはありませんでした。

Makeblockによると、「軽量で風に流されるため、使用は室内がおすすめ」とのこと。確かにこの仕様なら、室内で飛ばしても、あまり家具に影響はなさそうです。もちろんまったく壊れないわけではないので、その場合は壊れたパーツだけを交換できます。

空中・地上、水上での飛行が可能ですが、防水仕様ではないので、水没には弱いそう。ということで、あまり水の上での操作はオススメしません。


専用アプリで操作。直感的な画面で、機体も軽いせいか、初めてでも比較的操作しやすい。


『Airblock』のプログラミングには、子ども向けプログラミングの定番『Scratch』をカスタマイズしたものを使用。日本語版では、画面の文字もすべて日本語にローカライズされています。

ちなみに、フル充電でドローンモードなら約8分、ホバークラフトモードは約16分の連続飛行が可能とのこと。長時間遊びたいなら予備のバッテリーがあると便利ですが、今後は追加バッテリーの国内販売も予定されています。

発売は7月14日。価格は2万2000円(税抜)。ヨドバシカメラをはじめとした量販店のほか、アマゾンやソフトバンクなどで購入可能です。

『Airblock』は2016年に米Kickstaterでプロジェクトが開始され、100万ドル(約1億円)もの支援金が集まりました。「自由に組み立てて遊べるドローン」として世界中から注目され、すでに100万台の発注が届いているそうですが、製品版の発売はいちはやく日本からスタートするとのこと。


左よりMakeblock Japan Branch ManagerのChris Liu氏、同社CEO Jasen Wang氏、ソフトバンク コマース&サービス取締役の倉光哲男氏、同社ロボット・IoT事業推進部 の引地広明氏。

今夏は、日本全国でMakeblock製のロボットキットを活用した体験イベントやワークショップが開催されます。また、『Airblock』を使った小学生向けのドローンプログラミング講座も予定されているとのことで、これからはドローンを意のままに操る小学生が登場しそうです。


Makeblockの教育用ロボット『mBot』。日本でも中学、高校などの授業に採用されています。

個人的には『Airblock』を2台購入して、ドローンレースやホバークラフトでのバトルなどを楽しみたいところ。工夫次第でいくらでも遊び方が広がる『Airblock』。今後は、学校のプログラミングの授業にプロクラミングできるドローンとして、取り入れられていくかも。こんな授業が受けられるなんて、羨ましい限りです!