エナジードリンクのブームによるカフェイン中毒のニュースが世間を賑わせていますが、近頃ではお酒をエナジードリンクで割る「エナジードリンク割り」なるものも流行っているようです。しかしアルコールとエナジードリンクの組み合わせは非常に危険であることを知っていますか。国内だけでなく、世界各国でアルコールとエナジードリンクの組み合わせの危険性が指摘されています。ではどうしてアルコールとエナジードリンクの組み合わせが危険なのでしょうか。

アルコールとエナジードリンクを同時に摂ると吸収率が上がる

すでにアメリカやヨーロッパではアルコールをエナジードリンクで割った「エナジードリンク割り」が大人気で、一部の国では若者の定番のお酒と言われるほどの人気だそう。今では国内にもその人気が伝播しており、多くの方がこのエナジードリンク割りのお酒を楽しんでいます。エナジードリンク割りの主な特徴はカフェイン+アルコールの作用で、酔いが回りやすい、ハイになりやすいといったもの。もちろん甘みもあって飲みやすいですから若者に受けるのは当然かもしれません。しかしこれらの作用はカフェインによってアルコールの吸収率が上がるためです。

カフェインの覚醒作用が酔いの感覚を麻痺させる

通常お酒を一定量飲んでいると、自分は酔っているな、と自覚するはずです。しかしエナジードリンク割りのお酒を飲んだ場合、カフェインの効能により、自分の酔いを自覚しにくくなる傾向にあるようなです。そのため自分の酔いも自覚せぬまま、エナジードリンク割りを大量に飲みすぎてしまい急性アルコール中毒となることも。更に、カフェインの覚醒作用とアルコールの興奮作用があいまって、エナジードリンク割りのお酒を飲んだ人は転倒、飲酒運転、暴力行為等の問題行動を起こしやすくなることも報告されているのです。

アルコールとエナジードリンクの同時摂取で救急搬送される事例が多発

アメリカではエナジードリンク割りが流行して以後、急激にエナジードリンクがらみの救急搬送事例が増加したと言われます。中にはエナジードリンクとウォッカを混ぜて飲み死亡したという恐ろしい事例まで。アルコールとカフェインの同時摂取の危険性は何も同じタイミングで飲んだ場合だとは限りません。エナジードリンクを飲んだ後にお酒を飲んだ場合も同様ですし、カフェインが含まれていれば、滋養強壮剤等を飲んだ後にアルコールを摂取した場合も同様になります。アルコールとカフェインの同時摂取は、あなたを一時的に暴走させたり、急性アルコール中毒をもたらしてしまうかもしれないので、くれぐれもエナジードリンク割りのお酒、もしくはアルコールとカフェインの同時摂取には注意しておきましょう。


writer:サプリ編集部