GoogleとFacebookの相手の場所がわかる! 似て非なる位置共有サービスの使い分けとは

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GoogleとFacebookが、ほぼ同時に、同じような新しい位置共有サービスをスタートさせた。
このサービスを使えば、連絡先あるいは友達登録している人と現在の位置を共有できるようになる。

嵌張にいえば、友人と自分の位置がリアルタイムで、お互いにわかるのだ。

では、GoogleとFacebook、それぞれのサービスは、なにが違うのだろうか?
実際に使ってみたので、使い勝手や利用シーンの違いについて紹介していく。

Googleマップで位置情報共有の方法
まずは、Googleマップの位置情報の共有方法を見てみよう。

新サービスを使うには、Googleマップを起動したら、メニューから「現在地を共有」を選ぶ。


「現在地を共有」で位置を共有できる
 

「現在地を共有」サービスで共有できる時間は、
・15分から1時間までの15分単位
・1時間から12時間までの1時間単位
・1日から3日の1日単位
・オフにするまでずっと共有し続ける
という設定ができる

共有メンバーは、Googleの連絡先から検索して選択する。
また、共有していることは、SMSで通知することができる。

位置情報が共有されると、相手のスマートフォンに通知される。


相手に共有を通知できる


以前、Googleマップには、Google Latitudeというサービスがあった。
Google Latitudeでは、常に位置情報が共有されるというサービスだった。
しかし、今回のサービスは、
・共有する時間を限定できる
・任意に共有をオンオフできる
など、ユーザーが機能を使う自由度、柔軟性が大きく増していると感じた。

Facebookメッセンジャーで位置情報共有の方法
次に、Facebookメッセンジャーでの位置情報の共有の方法を見てみよう。

使い方は、共有したい友達のトーク画面を開き、左下のアイコンをタップして「位置情報」を選択する。







「60分リアルタイム位置情報をシェア」をタップすることでトーク画面下に地図が表示される。

地図はiPhoneではiPhone標準のマップ、AndroidとパソコンではOpen Street Mapという地図を使っている。
共有された地図情報を大画面で見ることができないのは少々不便だが、Androidスマホでは相手の場所の道順をタップするとGoogleマップを起動してルート検索することもできる。




Facebookは、メールアドレスや電話番号を知らない相手とも繋がることができるのが、Googleとの大きな違いだ。
このため、Facebookのグループやイベントなどでだけ繋がっている人とでも、待ち合わせなどでの位置を確認しあうことでできそうだ。


GoogleとFacebook 位置共有の使い分けのポイントとは?
GoogleマップとFacebookメッセンジャーの位置共有を使ってみて感じたことは、利用シーンが異なっているということだ。

そもそもGoogleとFacebookでは、繋がっている相手が異なっている。
Googleでは、家族や仕事関係など、リアルに関係や繋がりのある人が多い。
Facebookでは、オンラインだけの緩く繋がっている人も含まれるので共有できる相手が多い。

次に、機能的なメリットを見てみよう。

Googleマップのメリット
Googleの利点は、Googleマップを使いながら相手の場所を確認できるところである。

目的地まで経路案内を表示しながら、
・待ち合わせの相手がどこまで来ているにいるのか
・待ち合わせの相手がどこにいるのか
を地図上で見ることができる。
したがって、あとどれくらいで合流できるのか、予測を立てやすいのだ。
高精度のGoogleマップの地図情報を使えるのも大きなアドバンテージだろう。

また、家族で使う場合なら、常に家族の位置を把握しておくことができるので、子供の安全を確保・確認ができるのも役立つポイントだ。

Facebookメッセンジャー
Facebookメッセンジャーは、Facebookで繋がっている相手なら位置を共有することができるのが最大のメリットである。

最近は、Facebookでしか連絡できない、繋がっていない、という知り合いや友人が多いので、位置情報を共有できる相手が多い。

また、Facebookメッセンジャーでは、リアルタイムでメッセージを交わしながらお互いの位置を確認することができるのが、待ち合わせなどでは、とても便利である。
経路検索を併用することもできるので使い分けるといいだろう。

GoogleマップとFacebookメッセンジャーの位置情報共有は、似ているが、使い勝手や用途はかなり異なるように思えた。

どちらか一方だけを使うのではなく、
それぞれの利点を理解して、シーンや用途にあわせて使い分けるほうが、賢い使い方と言えるだろう。


ちえ