マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督が、1日のウェスト・ブロムウィッチ(WBA)戦の試合後、英『BBC』のインタビューにいら立ちをあらわにした。

ズラタン・イブラヒモビッチらを出場停止で欠き、試合前日にフアン・マタも負傷離脱が決まったユナイテッドは、WBAの守備をこじ開けることができず、0-0のままタイムアップの笛を迎えた。

昨年10月23日のチェルシー戦以降、プレミアリーグで19試合負けていないユナイテッドだが、この日が今季11度目のドロー。チャンピオンズリーグ出場権を目指すうえで、格下相手に勝ち点2を落とす痛い結果だ。

当然、モウリーニョ監督が満足なはずがない。だが、『BBC』のインタビュアーは、そんな指揮官の怒りのスイッチを押してしまう。試合後にモウリーニョ監督がWBAのトニー・ピュリス監督と笑い合っていたことを挙げ、「相殺ってことですかね」と話を振ったのだ。

すると、モウリーニョ監督は「信じられない」といった表情を見せ、「言っている意味が分からない」と回答。記者が「今日は両チームが拮抗していたということですか」と続けると、「君はそう思うのか? 本当にそう思うのか? それが質問だと思うのか?」と逆に尋ねた。


あわてた記者は、ピュリス監督と談笑していたことについて尋ねただけだと釈明したが、モウリーニョ監督は「友人だからだ。試合について話していたわけじゃない。負けようが勝とうが、ドローだろうが、笑うことはできる」と一蹴。「君は試合について質問しているはずだが、君が言っているような試合だったと思うのか?」と再び記者を追い詰める。

追い込まれた記者は、自分の考えを言っていたのではないと釈明しつつ、「申し訳ない」とついに謝罪。「ただ尋ねていただけで…」と釈明を続けようとした記者に、モウリーニョ監督は「こんなことを言うのは気の毒だが、バカな質問だ」と畳みかけた。

「(相手の)チームがハーフラインを越えたのが90分間で1度だけで、もう片方のチームが90分間ずっとボールを持って相手陣内でトライしていたのに、君は互いを打ち消したと言うのか?」

「我々は守備をする必要すらなかった。ずっとボールを持って、(GK)ダビド・デ・ヘアは眠っていた。眠っていたから、あんなおかしなこと(相手のシュートをファンブル)をしたんだ。だから私は笑っていたんだよ」

ユナイテッドは4日、リーグ次節でエヴァートンとホームで対戦する。