中西哲生と高橋万里恵がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。2月16日（木）の放送では、「SUZUKI BREAKFAST NEWS」のコーナーに経済評論家の平野和之さんが出演し、不正会計で経営危機に陥っている東芝の現状と今後について語ってくれました。



粉飾決算が明るみに出てから約1年半が経った東芝ですが、分社化を予定していた半導体フラッシュメモリ事業の入札をやり直し、4月以降に出資企業を決定する見込みです。それにより3月末時点で債務超過に陥り東証二部に落ちる可能性も出てきました。

その原因について、平野さんは「東芝は日本人にとっては家電メーカーのイメージがありますが、中国や韓国など価格が安く良いものがたくさんあり、半導体と原発事業が稼ぎ頭です。（先の）原発事故によって稼げるものを失ったこと、それを隠し続けてきたことが今の決算状況や会社の状況に繋がっています」と語ります。

さらに東芝の再建について、「基本的には政府の関係する公的資金を注入しながら再建する方法か、中国系の資本を使いながら再建する方法かの二択となります。これはシャープのときと同じような二択ですが、根本的に違うのは原発事業。これは経済問題も経営問題も政治問題も全てを包括しているため、東芝だけの判断で売ることができず、今の状況を産んでいます」と問題点を指摘しました。

歴史ある大企業の粉飾決算は大きなインパクトがありました。厳しい国際競争社会で日本の企業が生き残るすべはあるのでしょうか。

平野さんは「大企業も、お互いが過当競争の中で日本の中で競争してしまっている課題があります。政府と金融機関と企業と業界で一緒になることで、グローバル競争に勝ち抜くような組織づくり、体制づくり、会社作り、業界づくりにシフトしていく」ことの重要性を説きました。

【番組概要】

番組名：「クロノス」

放送日時：毎週月〜金曜6：00〜9：00

パーソナリティ：中西哲生（月〜木）、速水健朗（金）、高橋万里恵

番組Webサイト：http://www.jfn.co.jp/ch/



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聴取期限　2017年2月23日 AM 4:59 まで

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